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Niigata Lobby #1 開催しました。

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ひょんなことから「Niigata Lobby #1」なるデザインのイベントを主宰しました。 今年一緒に三条の補助金のアドバイザーに来てもらっているセメントプロデュースデザインの金谷さんとせっかくだから地元のデザイナーが交流できればいいなぁと、セメントが大阪や東京でやってる「Lobby」のやらせてと(軽い気持ちで)お願いしました。 金谷さんも非常に協力的で「いいですよ、やるからには・・」みたいな感じになり。結局、地元FMラジオ(FM Port)、地元新聞(新潟日報)、地元テレビ局(UX)にお願いして大がかりな事になってしまいました。こういう時は日頃の行いが役に立ちます。マジップの製造元である永塚製作所 能勢専務にもお世話になりました。 グラフィック制作はセメントプロデュースデザインが担当。 告知用フライヤーはエフディーが誇る美人デザイナー加藤が担当しました。 トークショーは70人弱の席を用意しておかげさまで満席。私はMC担当だったので初めに自己紹介やプロダクトデザイン事務所の仕事を紹介。 続いて新潟では目立って活動しているフレームの石川さん。麒麟山のパッケージやキリンの生茶のパッケージなど手掛けた仕事などを紹介。 そしてセメントプロデュースデザインの金谷さん。セメントの幅広いデザイン活動を紹介してくれました。会場にはセメントの製品の実際に手に取れる販売ブースやフレームの石川さんの手掛けたパッケージの現物を手に取ってみる事が出来るように展示も。 3人それぞれに質問をしたり、会場の方に振ってみたりとフリーのトークショーを約60分行いました。 その後の交流会も意外と皆さん積極的に交流をしてもらえました。写真は中央に金谷さん、左はグラフィックデザイナーの金子さん、右はガラス作家の塚原さん。   左はイケメンデザイナーの石川さんとエフディーが誇る美人ストアマネージャーの八町さん。FD STOREの受発注業務を主に担当してます。   学生や企業関係者の方、デザイナー、クリエーター、メディア関係の方ホントにバラエティに富んだ方が集まってくださいました。デザイナーってある種閉鎖的だったりビジネスでは競争相手だったりして閉鎖的な部分が有りますが、交流する事でマーケットが広がるきっか

ものづくりに対する補助金

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地方で活動するデザイナーなのでメーカーの役に立ちたいと思い、普通デザイナーがやらないような事をやってきました。 一つはこのブログでも載せていろ「デザインしたものを売る」という活動。販路が無かったり、流通との兼ね合いで自社で売る事をためらうメーカーの支援ではじめました。 もう一つが資金開拓。とはいっても私も資金などないので補助金の活用です。補助金と聞くだけで引いてしまう友人も多いですが、私にとっては素晴らしいシステムです。経済産業省系のものしか使ったことはありませんが。私たちも、例えば今春のギフトショーの出展には補助金を活用しました。 補助金がインチキくさく感じる理由は「過程も成果も見えない」ところにあると思います。製品になっていないものも有るし、そもそも補助金を活用しなくてはならない理由も不明確であったり結果としての「成果」が見合ない事が有ると感じています。結果、真面な計画が遠慮する事によって成果を目的としない開発に補助金が使われる結果になっていると考えれば、有効な開発が積極的に補助金を活用する方が良いに決まっています。 子供用のゴミ拾いトング:子供の参加が多い活動だが果たして子供用の道具が売れる?というリスクにチャレンジするために補助金を活用させてもらいました。各地のクリーン活動やスポーツゴミ拾い大会などエコ活動という視点だけでなく街づくり活動としても活用されています。(昨年度の三条市ものづくり補助金活用例) 経済産業省系の補助金でも目的によって様々ですが、中小企業のものづくりを支援する内容の補助金の場合、金額の上限が有り全体の資金の1/2~2/3が補助されるものが多いでしょう。国の委託研究となると100%認められるものも有ります。 私たちは、計画段階から参加します。そうでないと意味が有りません。 外部のデザイナーとか進んだ設備とか使ったことのない企業に活用してもらうきっかけと考えているので、計画がそのようになっていて資金計画や販売計画にそれがリンクしてないと実行性が低下するからです。 フットケア用品:調理器の製造技術を活用してフットケアという新し良い分野に向けて商品開発しました。爪切りがネイルケアという視点で評価される事象やエステ事業のその先を狙って開発した商品。海外の展示会等でも発表し好評。(昨年度の三条市ものづくり補助

新潟Lobby #1 開催

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ひょんな事から「新潟Lobby」という交流を目的としたイベントをやることになりました。 初めはセメントプロデュースデザインの金谷さんが新潟に来るので、新潟のデザイナーも参加できる懇親会が出来ればいいな、くらいに思っていたのですがセメントさんが乗り気だったので、大阪や東京でセメントがやってるLobbyにできるだけ真似てみようとなり、せっかくやるならデザイナーが企画するデザインのイベントにしようとなりました。 初めに日程が決まっていたので、広くデザインに興味のある人を集めようと、メディアを使ってPRしてみました。FM局と地元新聞社が協力してくれたおかげで、心配した人数はほぼ達成できそうです! とかく閉鎖的になりやすいデザイナー。競争相手だったり商売敵であったり。でもその閉鎖性がビジネスチャンスを逃しているとも感じています。 私は工業デザイナーなので、印刷会社や広告代理店を通じて仕事を受けたりしません。これからはクライアントから直接仕事を頼まれ、デザイン戦略を含むビジネスパートナーとなりうる人材が新潟には沢山います。金谷さんは多くの実績が有りますが、工業デザイナーではありません。 デザインセンスに優れ、地域で成果を上げられるデザイナーは沢山いるはずなので情報の交流をはかりたいと思いました。 以前から気になっていた事の一つに、現代の若者が夢を持てるのか?ということです。 新潟には長岡造形大学という大学が有りますが、開校時10倍以上の競争率のあった大学だそうですが、昨今は志願者が低迷し来年度からは公立化するそうです。優秀な人材が集まりにくくなればその産業は繁栄しません。若者たちのデザイナー離れの一つがデザイナーって生活できるの?みたいなところも有るのでしょう。このトークショーに参加してくれる石川さんは新潟のデザイナーですが、キリンの生茶のパッケージを手掛けていたり活躍目覚まし良いデザイナーです。身近にそんな人もいると知れば若い人の希望になったりしたら良いなぁと思っています。 デザイナーが世界中でも注目されている職業なのは間違いありません。だた、実態が分かり難く若い人が目標にしにくいのかと考えています。 出来る事をやってみたいと思います。こういったイベントは今まで行政や学校しか地方では開催できていないと思います

GWに思うこと2

twitterでリツイートしていただいた方も多かったので続き書いてみますね。 地方で工業デザイナーしてる人は多分少ないし、意識してやってきたわけでないのですが、結果として行政のデザイン振興と無縁では無い。そういった立場の人はかなり限られると感じていてゆえに書ける事も有るかなと思っています。表現が適切でない所が有るかもしれませんが、行政を批判するつもりは有りません。 私が関わるきっかけになったのは、デザインコンペです。90年代は地方の行政がデザインコンペ沢山やっていました。新潟県にもIDSデザインコンペというのが有り参加しました。初めて参加した93年から覚えているだけでも11点出品して8点は入賞しています。 そういった機会にデザイン行政の方と関わることが多くなり、色々お声掛け頂けるようになりました。行政がお招きする著名なデザイナーの方と交流する機会にも恵まれました。ただ、そうのような機会に私以外の地元デザイナーが同席する事がほとんど無いなとは感じていました。 デザイン振興事業に参加して変えて欲しい事が3つ 1つはデザイナーを行政が「先生」扱いしてしまうことの間違いです。同じ席に企業の経営者や開発担当が居て、行政が「先生」として扱うのを見てしまう事で、自然と関係が出来上がってしまうのではないでしょうか。 その上夕方になれば接待のような懇親の席が必ず用意され、デザイナーも人間ですから「新潟のお酒が楽しみだ」みたいな事を言ってしまいます。参加者から見れば、お金もらって遊びに来ていると感じてしまいます。デザイナーも試されていると考えるべきです。経営側から見たらデザイナーという職業に不信を覚えるでしょう。本音を話さない企業と先生としてのデザイナーでは商品にはなりえず「作品」が生まれます。 担当者の方は粗相が無いように精一杯やっている事も分かります。デザイナーも多くの方が成果を残そうと来られるのは間違いありません。しかし、環境が整っていない状況でどのようなデザイナーも成果は上げられません。その過程で生み出される「工業デザイナー」像が地方のデザイナーを苦しる結果になります。 2つ目は地域のデザイナーをもっと活用するように考えた方が良いと思います。著名なデザイナーを呼んできて事業をするなら、地域のデザイナーも参加出来る仕組みにした方が良いと思います。互

GWに思うこと。

工業デザイナーブログというタイトルの割に何をしているか分からないなぁと感想を持たれる人も多いでしょう。 デザイナーの仕事は、外から見てそれほどドラマチックではないと思います。(私だけかもしれませんが。) 通常は、クライアントから問い合わせが有ったり、紹介されたりで訪問し依頼の内容を聞くところから始まります。最近では初めに守秘義務契約を結ぶケースがほとんどです。 デザインした商品が発売されれば、オープンになっている範囲で公表することが出来ます。私の場合、新潟県内のそれも燕三条を中心にしたエリアがマーケットなので公表することが必ずしも宣伝効果にはつながりません。また、公表しなくても風評で伝わります。 これは新潟県に限った事でなく、地方ではどこでもそうではないでしょうか。情報がオープンにしにくい地方に工業デザイナーが少ない理由の一つだと思います。 新潟でも短期的には工業デザイナーが居ない訳では有りませんが長く続きません。また、グラフィックだったりインテリア(店舗など)だったりをやっていて、むしろそちらの方が主になっている事務所は有ります。 店舗などの場合は、オーナーが居て「こんな店舗にしたい」というニーズがはっきりしているのではないかと推測します。そうでなくても、具体例を示し「こんな感じ」を絞り込み、物件に合わせてアレンジすれば良さそう。グラフィックも「こんな感じ」という具体例が示しやすいと思います。 その上、実現したものはオーナーの満足度が高く、かりにお店が流行らなかったり、商品が売れなくてもデザインが原因とはされにくいでしょう。 工業デザインは違います。完成した商品は地域を離れ海外へも届けられます。オーナー(クライアント)の「こうしたい」が有ってもそのままつくることが出来ません。他の商品に似ていはならないし、マーケットに合わせたり、作れる条件に合わせて目標設定から変えなくてはなりません。もちろん、規模の大きなクライアントの場合はそのような事をする必要はありません。小規模であってもしっかりしたメーカーは外部のデザイナーを必要としていません。外部のデザイナーにお金を払ってデザインをお願いするといったケースがすごく少ないのです。 一方で、東京の工業デザイナーから見ると新潟県や燕三条は沢山の仕事のある地域と捉えられています。ものづくりが盛ん