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「めがねとかもめと北欧暮らし」さんで紹介してもらいました。

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素敵すぎる湯たんぽと題して人気ブログ 「 めがねとかもめと北欧暮らし。 」のMIさんにご紹介いただいた。 さすがに写真も記事も素敵だ。 うちの商品を取扱いいただいてるショップさんに 「 めがねとかもめと北欧暮らし。」 で紹介されていますよ。と聞いてからFD STOREの湯たんぽの注文が確実に増えました。 人気ブロガーの影響力に驚きました。 やはり、伝えるって大切ですね。 今年も人気な為、すべて品薄で三越のカタログギフトをはじめ、取扱い店の皆様にはご迷惑をおかけしてしまいました。 全て新潟で作っているのですが、今新潟の工場はどこも仕事が多くて大変です。家電メーカーなどの仕事が為替の影響も有って国内に戻ってきています。ただ、戻ってくると言ってもこの10年で1/4くらいに減ったところに戻って来ても、簡単には作れないのが現状でしょう。製造コストは出来るだけ海外に近づけてとなるので当たり前ですが製造できる工場は限られます。 うちでは計画生産で、少し売れたからと言って無理をせず来年まで待ってもらうようにしています。モノがあふれている市場に流される事なく本当に欲しい人に使ってもらって評価してもらいたいと考えています。 とは言え、欲しい方に届けられないのは心苦しいです。 東京の方は今年から取扱いいただいている、代官山蔦屋さんや二子多摩川の蔦屋家電さんに商品が有ります。特に蔦屋家電さんは白・黒に加えてグレーも取扱いいただいています。素敵なラッピングもしてもらえますので是非、商品を手に取って肌触りなどご確認いただければ嬉しいです。

東京ギフトショー、大阪ギフトショーに出展しました。

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私がなぜデザイナー言う立場で、デザインした製品の販売を行うのか書いておきます。 地方の産地でデザイン活動を行っていると「萩野さんのデザインした製品は何処で買えますか?」と聞かれても正確に答えられません。何処で売ってるのかクライアントに聞いても、流通をコントロールできていないため明確に答えられない。この事が変だと気がついたのは、10年くらい前に酒造メーカーを経営する友人から指摘されて。彼曰く「うちの酒は九州の人から問い合わせがあっても近くの酒屋を紹介できる」と。 新潟は雪と米と酒くらいしかない、などと言ってしまう事が多いのだけれども雪を克服するために多くの努力をしている。米も酒もお客さんに選んでもらえるように作る事に加えて、それ以上の努力を伝える事に行っている。私の周りの地場産業の多くは、作る事に一生懸命だが伝える事は第三者任せの場合が多い。訴求する際のイメージも、料理研究家やタレントなどの力を借りて行う事が多い。そうではなく本来メーカーが自分で行うべきなんだと気付かされました。 黒いキッチンツールを作ってもらっているプリンス工業の高野社長とは25年以上の付き合いです。以前話をした時に、産地問屋に製品を売ってもらってるいわゆるOEMメーカーは問屋に配慮し自分達で積極的に販売する事ははばかるとの事だった。以来デザイン事務所である私達がメーカーに変わって製品を流通させてきました。 私達の商品は、既存の売り場を目指していません。モノは特別ではなく売り場を創る事を目指した商品です。従来の燕や三条の製品はフックに吊るされた売り場で売られる事が中心です。キッチンツールやフライパン、ガーデニングの鋏も大半がフックにぶら下げやすいようにして売られますよね。私達のFD STYLEはそれぞれ箱に入れそのままプレゼントに使えるパッケージにしています。フライパンはハンドルにフックすらありません。 従来の商品をぶら下げる売り場に、他の製品を押しのけて並びたいと考えていません。 どのような売り場を想定しているかといえば、例えばアパレルのお店。ちょっとしたプレゼントを選びに来た人が手にとって買っていただける、そんな売り方が理想です。 10数年前、柳宗理さんの製品を販売する佐藤商事さんの方が訪ねてこられた時にお聞きしたのですが、柳さんの商品もはじめは家庭用品売り

今年の湯たんぽは

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昨年グッドデザイン賞をとった湯たんぽ。生産数が少なくて入手できなかった方がいらっしゃったら申し訳ないです。最小ロットをさらに低くしてもらって生産しています。 そもそも、ツバメのように製品毎のラインを持たない生産方法だと、工程によっては外注にお願いしての生産となる。例えば「溶接」は溶接専門の外注でお願いしている。溶接の設備はやはり最新のものが良い。溶接跡が綺麗だし、漏れもない。燕のものづくりは中小企業の連合のような作り方。工程によってはある程度のロットが必要になる。 今年は昨年よりも25%程度生産量を増やして、最低ロットを守りたい。 その為にカバーでバリエーションを増やしたいと計画している。この辺は加藤さんの担当で和柄なんかを試している。形も巾着タイプからコンビニ袋タイプを試している。 コンビニ袋のような持ち手の部分を玉結びにして使います。 間な感じに。なんだか可愛い感じになっている。デザインの時点で見たときは中身に触れてしまいそうで心配でしたが、試作は結構しっかりパッケージングできました。 ニットーボー新潟さんに糸の相談をしています。綿の糸は知れば知るほど難しいいですね。丸編機やホールガーメントと呼ばれるつなぎ目のないニットが作れる編機などがうらやましいいなぁとか考えるようになってきます。もちろん設備は使えるなら使えないよりいいですが、デザインで工夫する事も大切かな。 湯たんぽ以外のニット製品も計画しています。どれも金属との組み合わせです。

デザインの間違った解釈。

良いデザインとは何だろう? カッコいいだけで売れない製品がある。これは良いデザインでは無い。 三条で作られた「軽い鋳物の鍋」というのがあり、デザインの賞をたくさん取っている。 これなんかは、デザインの間違った解釈である。 多分料理をしない人が考えたのだろう。 ルクルーゼやストーブに代表される「鋳物の鍋」は人気が有る。 欠点は重い事と考えられがちだが、同時に重い事が最大の優れた特徴である。 鋳物の鍋は本体とフタの勘合部を切削加工により制度を高めている。その上にフタが重い事で「ウオーターシール」と呼ばれる蒸気から水滴に変わった水の幕が内部の圧力を高める事で、煮物が美味しく調理できる。圧力鍋に似た理由である。フタが軽くてはこの効果は無い。 本体の重さも蓄熱には必要で「重い」というのは鋳物の鍋にとって必要な機能である。 「軽い鋳物の鍋」なんてのは絶対に買ってはならない製品。製品名は書かないけど。笑 せいぜい、 無水鍋 くらいが軽さの限度ではないか。これなら蓄熱出来る十分な厚さが有りながらアルミなので軽い鍋に仕上がっている。軽い鋳物鍋が欲しい方はこちらをお勧めする。 このような間違いがなぜ起こるかといえば手段と目的が入れ替わる為に起こる。 鍋の目的は美味しい料理を作る道具である。もちろん、その上に美しいく使いやすいフォルムである事も重要です。「鋳物で作る」は手段でしか無く、この手段が目的になってはならない。軽い鋳物の鍋は「鋳物の鍋で作る」事が目的化されるた企画の中で「軽い」という特徴を用いてしまい生まれた間違った製品である。もちろん、鋳物メーカーが自社の技術をPRする為に調理器具としての目的を度外視して宣伝用に作る事は有っても良いだろう。でも、その際は消費者の方が間違って買わない様に取り上げる側も注意が必要であろう。幸い売場の方も馬鹿ではないから売り場に並んでいるのは見た事が無い。三条市の観光施設以外では。笑 軽い鋳物という事は厚さが薄いわけで、鋳物は同じ厚さの鉄をプレスして作ったものに比べて衝撃に弱く、さらに錆びない様に表面に施された琺瑯も衝撃には弱いので、軽い(薄い)鉄鋳物の鍋は高くて耐久性の低い「カッコだけの」素敵な鍋。悪いデザインの代表であろう。 美しいスタイリングはデザインの本質で有るが目的では無い。 同じ

ニイガタデザインウイークを終えて

ニイガタデザインウイークは無事?終えることができました。 やってみて分かったことは、個人の無力さとITの力。これはイベントに限らずモノをデザインするのも同じことが言える。 個人で出来ることなんて限られるし、計画はできても実行するには多くの人の協力が必要ですよね。なにせ準備期間もなく実行したわけで、協力いただいた方には感謝している。中でも事務所のスタッフとグラフィックで協力してもらった高橋徹さんには本当に感謝しています。やってる途中は「もうやらない」とか思いますが、終わってしばらく経つと反省点が浮かんでくるわけで、浮かんでしまった反省点を生かした改良案を見てみたくなるんですよね。この辺はデザインと似ていて、違うのはイベントは日時が固定されていて、時が妥協点に成ると思うけどモノのデザインは時間が最優先されることは少ないってあらりか。次回やるとしたら準備にもっと時間をかけたい。もっと多くの人を巻き込んだオールニイガタみたいな形にしたい。デザインって切り口ならそれができると思う。新潟の良いモノやサービスなど有形無形なデザイン的に優れたコトを全国に発信する機会を作りたい。良いモノが沢山あるのにアピール下手と言われる「新潟」。(私自身は新潟だけではなくてどこの地方も同じだと思う)社会が小さくて密接な傾向のある場所ではアピールするコト自体が「恥ずかし」感じがするのだと思う。でも、小さくなる一方の地方経済を考える時そのままではやれないだろうし、効率よくそれを実行するのがデザイナーの役割になってきていると思う。この事はものづくりとも共通する。  逆に実行組織がなく、ほとんど「個人」でもある程度の事が出来たのはITのおかげが大きいい。ITのおかげというのはスマートフォンが普及してFacebookで情報が共有できる事が大きい。デザイナーがいくら計画しても伝わらなければ意味がない。逆に考えればITで伝わる情報を上手にデザインできれば一定の効果を上げる事が可能だと思う。こう表現するとネット販売などと置き換える人がいるがそうではない。人がつながるという点でITは非常に有効です。ただ製品を売るという点では効果はあるでしょうが、私が手がけているような製品にとっては限定的だとも感じています。  今回参加していただいた自遊人さんはタイミングよくFD STYLEの製品に興味を持っていただき、問い

今日からニイガタデザインウイークはじめります。

準備してきたニイガタデザインウイークがはじまります。 今日は18時から新潟市中央区古町3の ヒッコリースリートラベラーズ さんの2階が会場です。 建築家でもあり、デザイナーの寺田尚樹さんを招いてのトークラウンジです。 デザインした製品を流通させてるという点で寺田さんは以前から話してみたい人の一人です。デザイナーの多くは流通に関心は無いのかなぁと思っています。 作るのは熱心だけど、作った後には関心が低いのかな?というのが多くのデザイナーです。私自身デザイナーがモノを売るという事にどの程度かかわるべきなのか悩みながらFD STYLEをやっています。 今の私は流通にもっと関わらなくては、ものづくりの環境は変えられないと感じています。例えば、皆さんは1000円のモノをいくらで「メーカー」が作っていると思いますか?新潟の地場産業の場合300円程度ではないでしょうか。それが1000円になっているのが流通です。 ある時メーカーが仕方なく100円値上げしたとしますよね、400円に。この場合販売価格が1100円になるのですが、実際には流通は掛け率という考え方をするので1400円とか1500円とかになってしまします。日本の製品が高くなり競争力を失います。 良く知らなかったときに、単純に中間をカットすればいいとしか考えませんでした。 そんなに簡単な事ではありません。地場産業の「メーカー」と考えてる事業者の多くは、ものは作れるけれどもそれ以外の本来メーカーが担うべき役割が有りません。作る事に特化して、競争力を高めてきました。マーケティングや企画、製品が出来てからのパッケージングや販促に必要なスキルを持つことなく今日に至ります。その部分を流通が担ってきたのです。 同じような事は小売店にも言えます。大きな規模の小売店は本来、自分達が担うべき販売の為の製品調達や販売員さえ流通に依存してきた部分が有ります。お店の店員だと思ったら流通が派遣した販売員だったなんて経験ありますよね。大型店に入っている個別のブランドショップなんかもある意味においては流通です。 これらは、高度成長時代、モノがどんどん売れる時代の産物です。少しづつ形を変えてきたものですが、ネットの普及が決定的に変化を求めていると思います。 地方のものづくりは劇的に変化しなくてはなりません。そうでなけれ

ニイガタデザインウイーク

5月13日から19日新潟市においてニイガタデザインウイークを主催します。 グッドデザイン賞の公益財団法人日本デザイン振興会と一緒にデザインの振興(つまりデザインとは何か、とかグッドデザイン賞の目的等を知ってもらう)事と同時に新潟のモノづくりとか新潟のグッドデザインな場所等を全国に発信する事を目的に開催します。 地方デザインのイベントというとヒエラルキー的な縦列付けをするようなモノしか無いんです。デザインには目的が有りそれをスマートに解決する方法何だけど、結果だけを並べてしまうから一般の人に誤解を与えます。特にそうしたヒエラルキーが持つ営業的な古い構造が嫌いです。必ず中央からくる人がえらく地方が常に下という構図。クリエーターがこうした構図にに縛られるのはカッコ悪いし変えていかないと地方の時代は来ない。 私のデザインについての定義はグッドデザイン賞の定義とほぼ同じです。 以下は「2015 年度グッドデザイン賞 審査委員チュートリアルブック」からです。 世の中では様々な意味合いでデザインという言葉が用いられており、「デザイン」という言葉の解釈は人によっ て違います。ですが、その多くは 1.名詞としてのデザイン(物事のかたち、アピアランス) 2.動詞としてのデザイン(新たな物事を考え生み出すという行為)  へと集約されるといえます。グッドデザイン賞では、デザインという言葉を特に「2」の動詞として考え、「デザイン」は我々の生活をより豊かにするための「終わりのない継続的な創造的思考活動」と定義します。 デザインを「活動・行為」として見た時、そこに求められるものは「思想や理念」であり、新しく生み出さ れた物事はその「ひとつの解」として位置付けられます。 ここまで。 今回、日本デザイン振興会に協力して新潟にグッドデザイン賞をPRする。それと同時に新潟のデザイン的に優れたモノやコトを広く日本デザイン振興会を通じて全国にPRする。今回デザインウイークのプログラムに取り入れた新潟ロビーもそもそもはセメントプロデュースデザインの「ロビー」を使って新潟のデザイナーやそもそもの新潟のクリエイティブを広く外へ伝える事も目的にしている。 地域の人達には、新潟の日常には優れたデザインが有りそれに気づく事が地域を活性化する事に気付いて欲しい。デザインはデザイ

三作の発売が近いです。

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ステンレスの一枚板から絞った酒器三作。もうすぐ発売です。 第一印象はその独特の表面処理により材質が何かわからない不思議な感じ。 花に例えていてこの形は「椿」。香りが鼻から伝わりやすい形状。 この形状は「朝顔」縁が広がっていて香りが広がり「椿」呑口が違います。 もう一つの長いフォルムが「百合」。パッケージもそれぞれ色で違いを出しています。 パッケージも素敵ですよ。自信作です。

ジャパン・ツバメ・インダストリアルデザインコンクール表彰式でした。

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昨日はジャパン・ツバメ・インダストリアルデザインコンクール表彰式でした。 燕には通産省時代に認可された2つの協同組合が有り、そのせいか新潟県では圧倒的な歴史を誇るデザインコンペがこのジャパン・ツバメ・インダストリアルデザインコンクールです。私自身初めて参加しましたが、1等が経済産業大臣賞というなんとなく権威の有りそうな事もあって1等賞狙いで参加しました。 ササゲ工業で作った「三作」という酒器のシリーズです。日本酒が海外でも飲まれるようになってきていて、その時の器ってお猪口じゃないよね、というのがスタートでした。 色々調べてみましたが洋食と組み合わされるとき、多くのケースがワイングラスでした。リーデルに代表されるように日本酒と同じ醸造酒であるワインは様々な味わいを感じるためにグラスにも工夫があります。そこから作ったのが「三作」です。 ササゲ工業のファクトリーブランドとしてデザイン全般からプロモーションをしています。OEM的なモノづくりを行っているメーカーが自社ブランドを持とうと考えたときに商品を作る事は比較的たやすいと思います。むしろ、大変なのがどのように売るかという事です。私も新潟で産地の問屋やメーカーの依頼で仕事をしています。OEMもしながら自社商品もというのは難しい事を知っています。流通で競合が起こるからです。私たちのFD STYLEで経験したスキルを地域のメーカーに広げていこうというのがそもそものFD STYLEなのですが、この辺はいずれまたお話しします。 一枚のステンレス板からスピン加工で絞るのですが、皆さんが考えるより手間がかかってると思います。動画も撮ってあるので近いうちに紹介します。 表彰を受けるササゲ工業捧常務。1等の経済産業大臣賞だったらスピーチ聞けたので残念です。 審査委員長の豊口先生の講評。長岡造形大学ご退任後、久しぶりにお会いしました。お元気そうで何よりです。

d&d 富山店オープンに行ってきました。

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ててて見本市が終わって中々落ち着いてデザイン業務ができませんが今という時代のデザイナーはこういうものかもしれないと感じています。 事務所でデザインワークをするだけでなく多くの人と繋がりながら、流通も広げていく必要があるのでしょう。d&dのナガオカケンメイさんとは4年くらい前に初めて三条市でお会いして以来のお付き合いです。 県民会館のリニューアルに合わせてテナントとして入ったそうです。直営店だそうです。 石井富山県知事が言ってました。それにしても、行政が積極的に動かないと地方は何もできないような感じがします。残念でもあるけど、地域で力を合わせるという意味ではそれも必要かもしれませんね。 良いなぁともう商品も沢山あるけど、意外と製品よりもカフェ?のスペースが広いように感じました。 富山の製品が沢山ありました。お土産なんかには良いかもしれません。蜜蝋クリームも置いてありました。 オープニングパーティは地ビール。グラスを使わない様にしてるんだと思う。 作り手も紹介されていました。島谷昇竜さんはレジの横の鐘を作っています。ててて見本市で知り合い工房にもお邪魔した事も有ります。 FD STYLEのおかげで色々な人と繋がる事が出来て、良かったと感じています。製品も置いてもらえるといいけどそうでなくても知り合いが増えていくのは楽しいです。 翌日は朝からスタバへに行きました。 人気のカナルパークのスタバ。凄い人気でした。それにしてもカナルパーク素敵なところですね。新潟の水辺も上手に真似すると良いですね。鳥屋野潟辺りは是非。(スタバあるし) この後高岡市内の Babooshka(バブーシュカ) さんへ。 ふらっと立ち寄って自分のデザインした製品にお店で会えるって嬉しいですね。もっと置いてもらえるお店増やしたいです。

ててて見本市に出展しました。

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工業デザイン事務所ですが、製品を流通させているので年に1度だけ展示会に出展しています。 今年は昨年同様 ててて見本市 。 他の出店者と違うのは、私達はデザイナーで扱ってくれるお店の方にデザインした製品のコンセプトを伝えたり、意見を聞くのが目的で販売は主な目的では無い。 今回は製品では無く試作品を展示して意見を聞いた。価格や最終仕上げに反映させる予定。特に価格によってはパッケージの仕様などにも影響がある。 好評だったのは1枚のステンレスで絞った酒器。うちの製品は燕三条のステンレス加工技術は使っているが表面の仕様は一般的な「磨き」や「サテン」は使わない。製品も他社の製品と何が違いますが?と聞かれた時に(スタイリングという意味で)デザインです。というような製品は作っていません。工業デザインは形には意味があるという考えに基づいているのでそれぞれの製品の形の意味を説明している。 今回もスタッフ全員で参加しました。私は3日間ともブースで説明しました。 展示会に出る時、うちの場合製品を販売した利益の中かから費用を捻出しています。当たりませスよね。2年前にギフトショーに出ましたが、ざっくり100万円の費用が掛かりました。中々100万円の回収は出来ないのでててて見本市に昨年から出展しています。 ててての場合出展料が約10万円、スタッフの滞在費や新潟からの交通費、什器などの輸送、展示会で配るカタログなどの印刷費用で約40万くらいを見ています。当然その間デザイン事務所として営業できないので実際にはもっと費用が掛かっていると言えます。 補助金を利用していますが、対象となるのは出展料と送料の2/3だけなので10万円弱です。 1回の展示会で新しい顧客や既存のお店の方が製品を扱ってくれる事で生み出せる利益はそんなに大きくは無い。利益だけでなくて開発のヒントが有っても結局私達の活動費用はデザインを依頼してくれるクライアントの費用の一部。有効に使わなければ意味が無い。 でも、机に向かって作業する時間の多い私達にとって、業界の多くの人と触れ合う事はデザインに生かせることも多いと実感している。 会場へ足を運んで下さった多くの方ありがとうございます。 嬉しい事に「ててて見本市へ来たのはFDさんが目的です。」言ってくださる方がいらっしゃるのです。本

玉子焼き

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鉄フライパンに加わった玉子焼き。 これには色々悩みが有った。出来れば金型でプレスで作りたいなぁというのは有った。 出来たのはこれ。 本当はハンドルも20センチのフライパンと同じ短いものが付けたかった。 でも、うちのスタッフはちゃんと使って色々聞かせてくれる。 当たり前と思うかもしれないけど、製品として完成したらすぐに販売でちゃんと使ってるケースって少ないと思う。デザイナーとして関わってきて自分達のブランドで売るまで少なくともして来なかった。図面書いて収めたら完成したモノすら見る事が無いって事も有った。 うちのスタッフには製品を渡して使ってもらってある程度納得してから販売している。 フライパンも1年くらい前には完成していた。 鉄の厚さは2.3mmでもちろんOXYNIT加工(窒化+酸化被膜)で錆びに強い鉄の玉子焼き。フライパンが1.6mmなのでしっかりとした重量感が伝わる逸品。 とっても美味しそうにできてる。 サイズとしてはもう一回り小さいくらいでも良かったかな。 でもスタッフの感想としてはまぁまぁだと思う。4人家族の食卓にはベストだと思う。 FD STYLE 鉄玉子焼き こちらから買えます。

FD STYLEがやっている事

FD STYLEと私達が呼んでいるプロジェクトは、コアなFD STYLEというセルフブランド。 黒いキッチンツールや新しい湯たんぽなど、GoodDesign賞やWallPaper Design of the Year等に選ばれた商品群。 FD STYLEがやらねばならない5つのコアバリューが有ります。 大切にしているのは、良いデザイン。そして燕三条の職人技へのこだわり。パッケージや広告写真を自分達で制作して、最上のものを目指すという決意と顧客に丁寧に伝える事。最後は新潟という地域でデザインやデザイナーの価値を高め社会への責任を果たすという事。 FD STYLEにとって早すぎる成長は望んでいない。自分達だけで出来る事を積み重ねて、スタッフの成長に合わせてコアバリューを磨くことが大切だと考えています。 現在のスタッフになって2年半時間をかけて成長させてきました。 これから、プロジェクトとしてのFD STYLEが展開されます。 今回のててて見本市ではその中からササゲ工業とのプロジェクト「三作」 燕のステンレス加工技術を使った新しい日本酒用の酒器シリーズ。三作というネーミングはササゲ工業の創業者 捧三作の名前から名付けました。捧という名前は燕では多く、製造メーカーに複数見られたたため屋号のように「さんさく」と呼ばれて来ました。 もう一つはニットのフォルツとのプロジェクト 未だプロジェクトネーミングも決まっていませんが今回試作品を展示します。ニットという未知の製品に対して伝え手となる皆さんの声を聞いてみたいので展示します。 今年はこれ以外に4社とのプロジェクトが展開します。それぞれのメーカーとFD STYLEで築いたコアバリューを磨きながら時間をかけて成長するプロジェクトです。 是非ててて見本市会場へお越しください。 ててて見本市2015

スタッフ募集しています。

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スタッフ募集しています。 かなりの方に応募して頂いています。 書類(ポートフォリオ)を拝見してお断りする方が実際多いです。 うちのような小さな事務所では、一緒に働いてもらえるスタッフは貴重で簡単に妥協できません。 だれでも良いというわけではありません。 全ての業務に関わってもらいます。(もちろん程度は有ります) 現在6社とのファクトリーブランドの構築を進めています。 単純にロゴを作ったり、Webにしたり、カタログつくるわけではありません。 製品を造り、売るために必要な私達に出来るすべての事をします。実際に展示会に出展して流通の開拓もお手伝いします。 地方から世界へ向けて情報を発信します。 コアになっているのは自社のFD STYLEです。 現在は国内外に情報を発信しています。昨年は15冊以上の雑誌に取り上げていただき、NHK worldで放送していただき、現在も d47 MUSEUMで開催中のP to P STOREに新潟県代表で取り上げてもらっています。来月にはててて見本市にも出展します。 FD STYLEでの経験を活かしてメーカーのファクトリーブランドを一緒に構築する仕事です。 特にグラフィックの経験がある方、プロダクトデザインの経験がある方、是非お願いします。 色々な経験の出来る楽しい仕事です。 以下のページの「採用情報」からどうぞ。 http://fdn.co.jp/about/index.html

フライパンのハンドル金具が鉄ということは。

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鉄フライパンのハンドル金具が鉄だとどうなるかというと。 ハンドルの内部で錆びてこうなる危険性があるんです。こうなってしまうと内部の金具側に錆びたネジの部分が残るのです。 だからFD STYLEのフライパンはお皿の部分だけが熱伝導の良い鉄で金具の部分は熱伝導の悪いステンレスなんです。サンドブラストにより鉄に似た雰囲気にしています。木の部分を熱から保護する為にステンレスをはめています。 最近競合製品を扱うお店で「竹のハンドルは云々」という記載があるようですが、竹は正確には草です。成長が早く伐採しても環境に負荷が少ないので使用しています。また、脂分を含むので水に強く(木べらでお馴染みですね)もし焦がしてしまっても交換できます。よかったら使ってみてください。 バリエーションも増えて5種類になりました。 FD ONLINE STORE

2015年明けましておめでとうございます。

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新年あけましておめでとうございます。 引っ越しを機に断捨離を実行!と思いずいぶんごみを捨てました。 まぁ断捨離も一長一短なんでしょうね。 自分で感じる事はあまりないのですが、人は確実に年を取るわけで、尊敬する山中俊治さんも「ノスタルジーと嫉妬は飼ってると大きく育っちゃうから、えさを与えないようにするしかない。」と言ってます。あとこんな事も「自分にとっては大切なものは、他人からはゴミに見えてもとっておく。思い入れのないものは、他人からもったいないと言われても捨てる。つでに、どうでもいいものも捨てる。」ともね。 僕にとってはたいていのモノが過去であって、新しいものを生み出すベースにはなるけれど、必要以上に保存しておいてしまうのは「めんどくさい」が理由。面倒がらずに捨てていこうと思っています。 色々な事が有った2014年もカレンダーのおかげで過去になった。年が変わると言って大騒ぎする事は色々リセットする効果もあるのだろうと思うので2015年新しい気持ちで前のめりで行きます。 今年の前半はブランドプロデュースの仕事に力を注いでみたいと思います。 僕自身のデザインという行為は決して「クール」では無い。必要以上のカッコよさ(造形的な美しさ)よりも作る人(クライアントの担当者)を自分なりに表現している。その製品が売られるであろう売場やそこで働く人達の事を創造しています。モノもサービスもモチベーションが大切で気持ちが込められる仕事には魂が込められて必ず使ってくださる方に届くと信じています。 そう思いながら24年目の工業デザイナーを目指します。新潟で活動するという点で身近にお手本となる人は居ません。僕自身はそれが良かったと思ています。デザイナーはこうしなければならないなんてことは無くて、常にこれで良いのか?と自分に問いながら進まなくてはならない仕事だと思ています。誰もやっていない事やモノを生み出すには自分の自信を自分が経験で得なくてはならないし、そうであっても常に不安と隣り合わせなのです。 そんな時に実際にデザインしたモノを使ってくださってる方から喜んでいただけたり、褒めて頂けたりする事は何事にも代えられない喜びになります。 少しづつでも、誰とも違う自分のスタイルを築いていきたいと思います。 今年もよろしくお願いします。 工業デザ