フッ素コーティングしたフライパンは、フッ素(シルバーストン等各固有名称で呼ばれますが)がどうしても1年程度でくっつきやすくなってしまい、ある種消耗品として消費されます。分かり易い差別化としてグラフィック処理が施されます。スイーツ男子等と言われるようにスイーツブームにのかったスイーツパン大きいプリン柄は焦げやすい部分は濃い目の色(カラメル色)で結構かわいいと思います。 フライパンにはブレージングと呼ばれる磁性を持った金属を圧着させた底のものも多いです。これは、電磁調理器でアルミ製フライパンを使用するための加工です。当然、ブレージングの底のものにはグラフィック処理に制限が起こります。一般の使用者はフライパンの素材が何で、加工がどうか等とは気にしないと私達の開発環境では思われています。私はそうは思いません。そのような情報を開示することを積極的にせず、よってユーザーも知らない。知らないからフライパンを選ぶときに、価格とグラフィック処理のような分かり易いところにしか注目しないのだろうと考えます。 ガス火で調理する人は、ブレージング処理されたフライパンは必要ありません。今はアルミ製のフライパンについてのみ書きますが、電磁調理器で調理する場合は薄いステンレス(クローム系)をブレージング(アルミに細かな突起をつけて突起に合わせた穴をステンレス板に開け圧接着した)底のフライパンを使ってください。オールメタル対応だとしても効率は磁性のある金属のほうが良いです。当然ブレージングのほうが高価なはずでガス火の場合は、アルミだけのほうが安くて良いです。 内面側のフッ素については、テフロン、シルバーストーン、スフラ、ゴールドストーン等はデュポン社の商標でそれ以外ではマーブルコートやスミフロン等様々な呼び名のフッ素加工があります。 当然デュポン社のものが高い傾向にありますが、生産量等の条件でも一様でなく日本のメーカーでデュポン社のライセンスを使えるメーカーは限られるようです。使用状況による差は私には感じられません。高いもので安くてもフッ素加工のフライパンは、寿命が有って(くっつきやすくなる)おおよそ1年くらいではないでしょうか。「くっつかないしゃもじ」のようにポリプロピレン樹脂にフッ素樹脂を練りこんだものも1年くらいでくっつくようになりますよね。以前はフッ素樹脂に傷がついたりはがれたりしましたが...