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グッドデザインの審査で思う事。

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グッドデザインの二次審査がはじまったそうです。ビッグサイトに並べられた出品作品と搬入の風景ですね。グッドデザインのFaceBookからの写真です。 私も会場へ行き自分で搬入したいのですが、なかなかスケジュールが合いません。でも出来れば会場へ行自分で設営しながら空気感を感じたいですよね。 出品者によって、単純に製品を置くだけでなく、パネルや並べ方に工夫が有って勉強になりますよね。もちろん審査の結果に影響はないのでしょうが、気持ちの問題でしょう。 ところが、新潟県の出品者は三条の会場へ自動的に割り振られます。 同じくグッドデザインのFaceBookからの写真です。 近くで出品出来て便利で嬉しいでしょうか?私には理解できません。私のように地方在住で活動してるからこそ中々かなわないけど、全国のレベルを知りたいし感じたいので、自動的に新潟県の出品者は三条会場になる事が嬉しくはありません。 新潟県の方も会場へ行、刺激を受けられたほうが良いと思うのです。 高校球児は甲子園だったり、サッカーだったら国立だったり全国だからその場所に並びたい(立ちたい)という気持ち無いでしょうか?近くで便利なのでしょうか?何故新潟県だけなのでしょうか? まぁ結果には変わりがないでしょうし、近くて便利というのも分からないわけではありませんが、是非関係各位には考えてほしいです。利便性だけでなく感じる事が大切だという事も。関係者が我慢してくれないと改善されないという事実を。 よろしくお願いします。

ふたたび湯たんぽについて。

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トングが発売されてもう一つこの夏準備しているのが湯たんぽです。 この湯たんぽは、FD STYLEの鉄フライパンやコーヒーポットをつくってもらっているツバメテックさんで作ってもらっています。ツバメテックさんは燕市にあり、ステンレスや鉄の器物や炊飯ジャーの内釜なんかをつくっています。いわゆる深絞りやぐるっと輪のように加工する製品が得意です。 ステンレスを扱いながらも鉄の加工もしてくれます。 左から2人目の神子島会長と3人目が神子島社長。特に会長に引き出しが多いので色々教えてもらっています。この、会長から小さな(165cm/直径)の湯たんぽが有るのだけど売ってくれないかと依頼を受け、昨年から準備してきました。 それが、この湯たんぽです。もちろんFD仕様に改良してもらっています。今年の冬1シーズン色々使てみて「意外と良い」と感じました。どこがというとコンパクトなのにちゃんと実用になる所です。普通に布団で使って朝まで暖かさをキープできました。(もちろんぬるくはなりますが) ちゃんと湯たんぽとして使えるって事は、コンパクトな本体だから例えばスポーツ観戦や会社だったりに持っていけるのではないかと考えました。 その上で、外に持ち出せるようなデザイン性に優れたカバーをデザインすれば良いと考えました。いろいろ調べると、例えば エフスタイルさん なんかも湯たんぽカバー作ってるし、無印なんかにも湯たんぽカバーは有って、でも湯たんぽとカバーをちゃんとデザインしてる製品って無いと思いました。つまり、湯たんぽという極めて工業製品的なものと、カバーの様な縫製品は一緒には考えられていないという事です。 湯たんぽは金型の投資や製造ロットなどの制約があるので、①大量生産した安価なものに丁寧に作られたカバーを付けるか、②丁寧に作った湯たんぽにおまけ程度のカバーを付けたもの、しかありません。 ちょうどそのころ、FD STYLEの手拭いをお願いしている 藤岡染工場さん へ遊びに行って藤岡専務と話しているときに藤岡さんが最近開発している日東紡さんの話になり「FDさんでもキッチン関連で布巾の生地使えませんか?」と言われました。日東紡さんは昔から布巾(赤いふちどりした)を製造していて知られています。私が「布巾と言えば手ぬぐいのライバルじゃないですか!」と専務にいうと「ま

テーブルトングが発売になりました。

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お盆休み前にようやくテーブルトングが発売になりました。 中々計画通りには行かないですね。 FD STYLEの場合デザインは私達が担当し、試作や金型はメーカーが担当しています。 メーカーによっても違いもありますが。 時間がかかってしまう理由もその辺にあります。 通常の売ろうという例えば地方問屋さんの様な存在がいて、デザインも試作費用も金型も地方問屋さんが負担する。そうなるとこの問屋さんがクライアントになるので問屋さんの販売計画が優先される。強制力みたいなものが発生する。 FD STYLEの場合、販売も私達が担当するので計画は立てるが、メーカーに対して強制力が弱い。試作に対するチャックをすればするほど販売計画が伸びてしまう。ブランドとしてはそれではいけないのだと思うが、それはそれで仕方ないとも考えている。 色々な形状で試作しながら、これで行こうとなっても金型にトラブルが起きたりする。もちろん設計は3dデータで支給している。それでも、その形状にならなかったりして釈然としない思いになったりもする。 プラスチックの設計でも反りや引けなどは起こるけど、金属の比ではない。 バネの強弱の調整などは特に難しい。金属は加工すると例えばプレスして薄くすると金属硬化を起こす。バネの反発が強くなる。この金属硬化を予測して利用しないとトングのタッチは良くならない。 だから何度も試作して伝えなくてはならない事が沢山ある。こういったコミュニケーションは、私のように産地に居ないと時間もかかるし伝えにくいのではないかと思っている。大抵のメーカーは複数の金型屋さんに仕事を振り分けている。金型屋さんによって考え方も違う。こういう交流は産地で複数のメーカーの仕事をしてるとだんだん分かってくる。出来る出来ないにもにも色々あるって事。 2月のててて見本市で発表して以来、沢山の販売店様にお持ちいただいて本当に申し訳なくおもっいます。少しづつお店に並べてもらっていますが、好評をいただいていて嬉しい。 もちろんFD STOREでもお求めいただけます。 (わ!いいねが160超えてる!!) FD STOREはこちら。

雪国新潟でデザインされた、冬を楽しむ道具「湯たんぽ」

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もう一つ、こちらも開発中の製品「湯たんぽ」です。 これも昨年から注目して準備してきました。 燕三条で「湯たんぽ」というと正に金属の湯たんぽ本体を指します。湯たんぽは寝る時に布団の中で活躍するもので、適当なカバーに入れてタオルでくるんだりして使うからなのでしょう。 逆に言えば、電気毛布など普及した現代においてあまり重要なものではなくなってるかもしれません。 私はコンパクトな湯たんぽを外で使う事を提案したいと思います。OLの方で職場が寒いとか、自動車の後部座席で寒い思いをしてませんか?スポーツ観戦だったり冬の公園でだったり寒いところで使える湯たんぽが有っても良いのではないかと思います。 小さな子供のいる方にも安心して使っていただけるオシャレな湯たんぽが作れないかと考えました。考えました、というよりも製造しているツバメテックというメーカーの会長が「大きいサイズはOEMしてるんだけど、この小さいサイズの湯たんぽを売ってくれないか?」と相談されました。 湯たんぽ自体は数年前から燕三条でも見かける事が多く、変なカバーがついていて自分では要らないなと思っていました。サイズが大きいと案外お湯もたくさん沸かさないとだし面倒くさいなと思っていました。 そんな時、手ぬぐいを作ってもらっている藤岡染工場の専務から日東紡新潟工場の話を聞き新潟で綿糸をつくる工場がある事を知りました。ほぼ同時期に私がやってる「 新潟ロビー 」でニットメーカーのフォルツさんと知り合いました。 日東紡さんの工場を見せてもらいましたが、正に昭和の工場といった迫力で富岡製糸工場同様にレンガ造り(その上にモルタルが塗られていましたが)のノスタルジックな工場は素晴らしいです。 工場の方の話では「設備が古いためむしろ生き残っている」と話されていました。新潟市で高級タオルの原糸製造されているならば是非湯たんぽカバーに使いたいと思いました。 新潟市の隣にある五泉市では地場産業であるニットメーカーがある事は知っていました。ただ、今まで工場に足を運んだことが有りませんでした。取引が有れば別ですが、近所にあっても地場産業は外の人からするとハードル高いですよね。今まで意識した来なかったのですがニットというとセーターみたいなものを連想しTシャツの生地やトレーナーなどの生地

REUDO製サイクリングバッグ。

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クライアントでもあり長いお付き合いのREUDOからサイクリングバッグが発売されたので、さっそく買ってみました。 開発には関係していませんが、9月の弥彦山ヒルクライムに備えて練習しようと思っていたのでちょうどいい。iPhoneとかスマホを自転車に取り付ける道具は色々有るけど、傷つけたくない人向けですね。 透明ビニールカバーの中にiPhoneが入っています。反応は悪いですが一応外部から操作できました。それにしてもREUDOのタグ、無い方が良いですね。一枚の布にプリントしたタイプ。タグ付けるなら刺繍だし、プリントの上にループせず1枚の布仕様が安っぽく見えて残念。切って取ればいいだけだけどなら着いてなくて良いでしょう。 引いて撮るとこんな感じ。なかには予備バッテリーなんかも入れられるから安心ですね。ビニール越しなので明るいと画面が見えません。今日は30度越えなのでiPhone本体も熱で熱くなっていました。この辺は傷つけるリスクとどちらが良いか?でしょう。アルミ板でも内蔵して走行中の風で冷却できるようになってれば説得力ありそう。 取り付けも結構苦しそう。フレームの形状にもよるでしょうがリヤブレーキのワイヤーに干渉しますね。 ちょっと日陰ならこんな感じで画面確認できます。走りながら操作しないので止まっていれば操作も可能でした。 取外してもって歩いても恥ずかしくないような質感だと尚いいですね。 REUDO iPhoneトップチューブバッグ

テーブルトングというトング

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2年以上前からトングをデザインしてきました。 2013年の百年物語にもエントリーして開発してみたが上手くいきませんでした。ただ、この経験は私達が自立する意識を高める切っ掛けにはなりました。 苦労したけど、今私達に出来る最善のトングを作りました。 とても「コンパクト」なトングです。トングは調理にも使うし取り分けにも使いますよね。私が考えたのは取り分けに重きを置いたトングです。食卓で使うのでテーブルトングと名付けました。 幸せのイメージって人それぞれだと思いますが、家族で囲む食卓だったり、友人を招いて食事会だったりが最も身近な幸せのイメージだと思うんです。手の込んだ料理でなくても、ケータリングや出来合いのお惣菜だったりしても、お皿にちゃんと盛り付ければ立派なごちそうだし「おもてなし」の具現化ってそんなところに表れる。気を配るってことだと思うんです。 そんな時に使いやすいトングを作りたいなと思ってデザインしました。 お皿やボールと組合わせた時、チョコンとフチに乗っかります。平らなテーブルにおいても支えの部分が先端がテーブルにつかないように支えます。 例えばフライパンでパスタとソースをからめて、そのままフライパンをテーブルに!熱々のままお皿に取り分ける。そんなシーンで活躍します。 サイズは全長約17センチととってもコンパクト。沢山のお皿が並んでも邪魔になりません。 FD STYLEですから当然、ステンレススチールにフッ素加工で使用後もさっと水洗いで奇麗に、お手入れも簡単です。 知り合いを通じて 料理教室的なところでも使ってもらいました が大好評でした。 大勢が集まり食卓を囲む正にそんなシーンで大活躍し使わないときはコンパクトにしまっておけるテーブルトングが発売になります。