燕で造られる製品紹介(その2)

しばらくの間忙しさに更新した無かったのでまとめての更新。
デザイナーは友人の堅田佳一。大阪から来た(個人的に)期待のデザイナー。彼のお父さんも大手家電メーカーの工業デザイナーだったそうだ。大阪のデザイン事務所から燕のメーカーに移り活動をしている。

 彼が働くのは藤寅工業という包丁メーカー。日本製の刃物は良く切れるので海外でも人気が高く藤寅工業はかなり知られたメーカー。Tojiroというブランドで展開しています。燕では他に吉田金属鉱業のGLOBALも有名ですね。


包丁のパッケージは事故や事件にならないように中身を見せたいけど簡単に刃物を露出させる事ができません。かなり複雑なパッケージです。個人的にはロゴ大きすぎるかな。


商品名はORIGAMI (オリガミ)です。まぁ日本人には説明する必要はないでしょう。ブラシがついています。何に使うかも分かりますよね。


感心するのはプレスでこの刃のセンターを出している事。包丁自体は焼き入れする必要もあるし、なかなかこのデザインを具現化するのは簡単ではないでしょう。


個人的にはTojiro Japan よりも藤次郎作 ORIGAMIの方が好きです。


このデザインを否定するのが簡単な理由。グリップ内部が汚れたら簡単に洗えない事。それを内部の磨き処理やブラシを付ける事で製品化しています。

この製品は2011年のIFデザイン賞を受賞しました。工業デザイナーとしては是非欲し賞です。私は出した事もありません。家電を対象にしたしょうかと思っていました。
逆にグッドデザイン賞からは漏れています。グッドデザイン賞は一定の基準以上の製品を認定してような所があって、多角的に見て多くの人に進められると認定された賞だと思います。
IFデザイン賞は、もう少し尖がった部分を評価するのでしょう。独創性や製品化のリスクといった視点で選ばれるのだと思います。

私の知る限り新潟県の製品でIFデザイン賞取ったのは初めてではないでしょうか。大阪から知らない土地へ来て活動する堅田佳一に期待しています。

藤寅工業

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