2019年明けましておめでとうございます。

2019年明けましておめでとうございます。
昨年は余裕の無い1年でブログの更新もすっかりさぼってしまいました。Facebookやtwitterに時間を割いてしまいました。しかし、このブログは会社のホームページからリンクを貼っているある種公式なもの。今年はキチンと更新して行こうと考えています。

昨年末に鉄フライパンをお使いの方からメールを頂きました。鉄フライパンが放射能汚染されて居るのではないか?という内容です。2012年頃に2人くらいから同様の質問を受け私達なりの回答を決めていますのでその通り返信しました。具体的には安全な事を伝え、使用している鉄材のミルシートを添付し、製鉄所に対しての具体的な内容を公開しました。東日本震災から約7年、いまだに風評に惑わされる人も居るのだと思っています。某メーカーが風評をあおるような文章をウェブで公開しているからでしょう。そこにも(そもそも国産の鋼板にはそのようなものはありませんが)と書かれています。ならば原爆被害の話を持ち出して恐怖心をあおるのかと不思議に思っています。

あぁ、またあのホームページを見て質問してこられたのだろうと。製造メーカーでは無いので第三者として、一般的に日本の高炉で製鉄された材料は安全である事やもしそのことに疑問を待っているとしてら、製造メーカーが自主的に受け入れの際に放射能測定をするべきで、現実的に私達の工場ではそのような事は行っていない。私達が入手できるフライパン用の鉄の薄板は新日鉄かJFEのものでJIS規格で管理されたものである。たまたまメーカーに材料を入れる商社の関係でJFEのものを使っているが何らかの理由で新日鉄のものになってもJIS規格であれば問題はない。フライパンに限らず食品製造ラインにしても同様だ。ステンレスだって鉄の合金である。放射能汚染されていれば大変なことになる。

鉄フライパンという分かりやす製品だから心配なのか、少し考えれば分かりそうなものである。もしも震災のがれきが混入し放射能汚染された金属が使われてるとしたら鉄だけでなく、よりリサイクル率の高いアルミも汚染されているはずである。そのような危険を高炉メーカーがする理由がない。メーカーに問い合わせても「厳正に管理し、放射能汚染された震災瓦礫が混入する事は無い」という回答しか得られない。それをあたかも正しい事の様にホームページで物語の様に利用している某メーカーには反省して欲しい。消費者の方も、もう少し勉強するべきだ。

そもそも私のようなデザイナーに問い合わせる事なのか?

今回、問い合わせてこられた方は数値で安全かどうか?と言ってられた。正直自然界にも存在する放射線が鉄の薄板にどの程度含まれていて、どのような数値なら「不自然」なのか私自身知らないが、それ程言うなら調べてみようと思い、新潟県工業技術総合研究所へ相談してみました。

改めて考えれば当たり前なのだが、放射線測定器を使う場合は測定する素材(今回は鉄の板)が安全である事を確認しなければならないそうだ。つまり工業技術総合研究所の敷地に入る前にスクリーニングして安全であるとならなければもちこんじゃダメという事。つまり普通に我が国において放射性物質に関しては厳密に管理されていて放射性物質で汚染されているモノは持ち運ぶならそれなりに管理されて許可が必要という事なのです。
事情を説明し今回の場合、駐車場で一旦検査するという事でご了承いただきました。

検査自体は今月7日に行います。デザイナーというメーカーではない立場だからこそできる事だと考えています。新潟県工業技術総合研究所は以前、起業化センターをお借りしていた事もあり困ったときにはいつでも相談できる場所です。

さて結果は分かり切っているのですが、次回報告します。

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