JIDA のメンバーが新潟へ

私も所属するJIDAの浅香理事長をはじめ12名のメンバーで燕三条地区の工場見学会があり参加してまいりました。当日は燕三条駅に集合し、ちょうどお昼の時間だったので燕ラーメン「龍華亭」へそこから成型メーカーの共和成型株式会社様へ行きました。共和成型は、以前は共和工業という三条の金型メーカーの成型部門だったのですが、数年前に資本関係が無くなりました。大型の成型機を所有し、高度な成型技術を有するメーカーです。
写真は大型の液晶テレビのバックパネル。普段見る事のない裏面ですが、樹脂の流れをコントロールするための様々な工夫が見られます。平均肉厚は2mm程度で非常に軽い。表面は鏡面ですが引けはほとんど見られません。2200tの成型機でしたが油圧機でした。

旅客機の便器。中々じっくり見る事の成型品。良くできている。
共和成型では普段中々見る事のない珍しい成型品を見せていただく事が出来た。20年くらい前に事務所をはじめたばかりの事、あるクライアントの製品で共和工業・共和成型とはお付き合いがあった。その頃の製品が展示室に飾られていて懐かしく思った。
続いて、同じ燕市だが金属加工の武田金型様を見学した。こちらは今日マグネシウムの加工を手がけている数少ないメーカー。

これや

こんなの

なんだかわかりますか?リンゴマークの製品を使っている人はわかるよね。私も両方とも所有しています。金型屋さんなのでそのものを生産しているわけではありません。
最近はもはや中国で製造されていますよね。

ワイヤーカット。写真中央に写っている髪の毛ほどのワイヤーに電気を流して放電切削する機会です。液体の中で加工されているので見ることはできません。プレスの仕事は多いのでワイヤーカットは良く耳にしますが実機を見たのは初めてでした。


順送型が中心だとのことでプレスの試作機。送り装置が無いので一コマづつて送りしていました。
この日の見学はここまで。この後懇親会を開催し色々貴重な話をメンバーから聞く事が出来ました。地方で活動していると、困る事の一つに同じデザイナー同士で情報交換する機会が無い事。それによって不安になったり、遅れたり、進みすぎたりもする。今回の見学会はとてみ貴重な経験になった。
新潟にはデザイン系の大学や専門学校等あるのだが、これらの学生は何をやっているのか見かける事がない。東京に就職したら中々見られないのだろうから、どんどん見ておくべきだと思う。
 

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