工業デザイナーである事。
工業デザイナーである。 今日も新潟市のスカイプロジェクトの懇親会で名刺交換していて自分から「工業デザインをしています。」と言った。ことさら、工業を強調する事に意味が有るのだろうか?「有る」と私は考えている。 グラフィックデザイナーやインテリアデザイナーが工業製品をデザインする時だってある。 私自身もパッケージやカタログ等グラフィックのデザインをする事も有る。そんな時でも自分は工業デザイナーだと思っている。何のためのパッケージでそれがどの様に存在するべきか綱に考えている。 クライアントとの打ち合わせで常に聞きたいのは、それが何であるか、どの様に使われるかと言ったことで、制約や納期などはあまり関心がない。素晴らしいデザインの前には意味が無くなる時が有るからである。 面倒で嫌だが、JIDAの先輩達は信念が有る。 JIDAメンバーでなくても工業デザイナーとして尊敬できる先輩は大勢いる。自分もそういう存在に近づきたいと常に思っている。 新潟には他の工業デザイナーを知らない。厳密にはJIDAには新潟県6人のメンバーがいるそうだ。殆どは学校の先生だったり、どの様な仕事をしているか分からない。JIDAメンバーで無くてもデザインしている人はいるかもしれない。ただ、クライアントに頼まれてスタイリングしているだけの人を工業デザイナーとは思わない。インハウスのデザイナーも同様に自分の信念でデザインしているとは認められない。 そういった意味で私は新潟の工業デザイナーである。 もっと新潟にも工業デザイナーが増えればいいのにと思う。