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2013年を振り返って

今日と明日で2013年も終わりだ。 昨年末から感じている不安は今年一年を通じて払拭されることは無かった。 何かというと新しくモノ(道具)を作り続ける事が正し良いのかどうか?という事だ。とうに大勢の人は欲しいものなんか無くて、消費地としての日本が既にかなり小さくなっているのではないだろうか。良いものを作って永く使ってもらうという発想は正しいのだけれど、産業としては程々に消費してもらわなくてはならない。 例えば、フッ素加工したフライパンはどんなに良く出来た道具だとしても、一年たったらくっつくようになって買い替えられる。作り手も売り手もそのサイクルの中で生きられる。鉄のフライパンは使い続けようと思えば、きっと何十年だって使い続けられる。だけども、手入れも必要だし、ちょっと間違えばくっついて焦げる。コツが必要な道具だ。上手く使えるようになった人はずっと使い続けるし、そうでない人は、フッ素加工のフライパンに戻るだろう。 ピーラーだって百均のピーラーでも良いかもしれない。その方が汚れたり切れなくなったら買い替えれば良いのだろう。誰が、送料払って刃を交換してまで使うものか。そう思う反面、プレゼントで貰っていたら、それが大切な人からモノだったら刃を交換しても使いたいとも思う。 20年以上も同じようなものをデザインし続けてきて、消費されるデザインに疑問を感じたタイミングと海外から安い商品が産地の問屋を通じて市場にあふれかえり、工場が減るタイミングが重なり、産地の工場もデザイナーも無くなっても良いものなのでは?と考えるようになった。それに対して何 かやれる事があるのではないかと始めたのがFD STYLEだ。 でも、デザイナーが流通に関わることが本当に良いのかどうかは今でも疑問だ。 悩みながら、不安を抱えながら2013年も暮れていく。 きっと2014年もこの気持ちは抱えたままだろう。 皆様良いお年をお迎えください。

『エコプロダクツ2013』 green STORERS (東6)に出展しました。

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『エコプロダクツ2013』 green STORERS(東6)に出展しました。エコプロダクツ展は2011年につづいて2年ぶり2回目の出展です。 前日の搬入は新潟の自宅をAM4:00に出発してスタッフ1名と共同出展するマジップを製造するメーカー、永塚製作所の専務の車でビッグサイトまでやってきました。訳有って専務はそのまま京都へ。搬入は私とうちのスタッフの2人でしたが 搬入自体は1時間程度で済みました。まぁ先日の古町のイベント出展とか「慣れ」ってのが大きいです。 今回は新製品として「ワークショップ用スコップ」を発表しました。これは、永塚製作所で廃番になった製品の金型を活用したスコップの先端と廃棄するしかない間伐材や枝打ちした材木を組合せて自分でお洒落なスコップを作ろうというキットです。日本の林業の問題や地場産業の事を考えるきっかけを持ってもらうことで身近な生活環境をリンクして考えてもらうことが目的の一つです。 ゴミ拾いトングマジップで一番感じた事は、商品単独で考えるのではなくてそれを使う人達と一緒に広げていくことの大切さでした。目的が同じ人たちと協力する事で、世界が広がっていくかのような感覚は小さな工場が作った製品を広く認知して貰うためにも有効な事だと感じました。 同じように、永塚製作所の主力製品である「移植ごて スコップ」を環境というテーマで広げようと考えたときに林業の人達とコラボレーションできないかと考えて商品化しました。 今回はワークショップで実際に販売して見ました。反応は上々で特に若い女性が興味を持ってくれました。スコップもインテリアとして飾って置きたいという人もいました。また、林業関係の方から一緒にやりたいとかワークショップで使いたいという具体的な話も複数ありました。 今回は永塚製作所と共同出展という形で出展です。エコプロダクツ展は展示会には珍しく販売が許されています。私達が展示会に出る目的は実際に製品を並べて多くの人に見てもらい、直接色々な話を聞くことにあります。販売できるかどうかは、訪れてくれた人が買う気を多少もって話を聞いてくれるかどうかのリアル感が違います。今回は花ばさみのスマートシザーを実際に使ってもらったり、キッチンツールやフライパンを並べて販売しました。 話を聞くという目的とは別に製品について伝える事も