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今年の湯たんぽは

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昨年グッドデザイン賞をとった湯たんぽ。生産数が少なくて入手できなかった方がいらっしゃったら申し訳ないです。最小ロットをさらに低くしてもらって生産しています。
そもそも、ツバメのように製品毎のラインを持たない生産方法だと、工程によっては外注にお願いしての生産となる。例えば「溶接」は溶接専門の外注でお願いしている。溶接の設備はやはり最新のものが良い。溶接跡が綺麗だし、漏れもない。燕のものづくりは中小企業の連合のような作り方。工程によってはある程度のロットが必要になる。

今年は昨年よりも25%程度生産量を増やして、最低ロットを守りたい。

その為にカバーでバリエーションを増やしたいと計画している。この辺は加藤さんの担当で和柄なんかを試している。形も巾着タイプからコンビニ袋タイプを試している。


コンビニ袋のような持ち手の部分を玉結びにして使います。


間な感じに。なんだか可愛い感じになっている。デザインの時点で見たときは中身に触れてしまいそうで心配でしたが、試作は結構しっかりパッケージングできました。


ニットーボー新潟さんに糸の相談をしています。綿の糸は知れば知るほど難しいいですね。丸編機やホールガーメントと呼ばれるつなぎ目のないニットが作れる編機などがうらやましいいなぁとか考えるようになってきます。もちろん設備は使えるなら使えないよりいいですが、デザインで工夫する事も大切かな。

湯たんぽ以外のニット製品も計画しています。どれも金属との組み合わせです。



デザインの間違った解釈。

良いデザインとは何だろう?

カッコいいだけで売れない製品がある。これは良いデザインでは無い。

三条で作られた「軽い鋳物の鍋」というのがあり、デザインの賞をたくさん取っている。

これなんかは、デザインの間違った解釈である。

多分料理をしない人が考えたのだろう。

ルクルーゼやストーブに代表される「鋳物の鍋」は人気が有る。

欠点は重い事と考えられがちだが、同時に重い事が最大の優れた特徴である。

鋳物の鍋は本体とフタの勘合部を切削加工により制度を高めている。その上にフタが重い事で「ウオーターシール」と呼ばれる蒸気から水滴に変わった水の幕が内部の圧力を高める事で、煮物が美味しく調理できる。圧力鍋に似た理由である。フタが軽くてはこの効果は無い。

本体の重さも蓄熱には必要で「重い」というのは鋳物の鍋にとって必要な機能である。

「軽い鋳物の鍋」なんてのは絶対に買ってはならない製品。製品名は書かないけど。笑

せいぜい、無水鍋くらいが軽さの限度ではないか。これなら蓄熱出来る十分な厚さが有りながらアルミなので軽い鍋に仕上がっている。軽い鋳物鍋が欲しい方はこちらをお勧めする。

このような間違いがなぜ起こるかといえば手段と目的が入れ替わる為に起こる。

鍋の目的は美味しい料理を作る道具である。もちろん、その上に美しいく使いやすいフォルムである事も重要です。「鋳物で作る」は手段でしか無く、この手段が目的になってはならない。軽い鋳物の鍋は「鋳物の鍋で作る」事が目的化されるた企画の中で「軽い」という特徴を用いてしまい生まれた間違った製品である。もちろん、鋳物メーカーが自社の技術をPRする為に調理器具としての目的を度外視して宣伝用に作る事は有っても良いだろう。でも、その際は消費者の方が間違って買わない様に取り上げる側も注意が必要であろう。幸い売場の方も馬鹿ではないから売り場に並んでいるのは見た事が無い。三条市の観光施設以外では。笑

軽い鋳物という事は厚さが薄いわけで、鋳物は同じ厚さの鉄をプレスして作ったものに比べて衝撃に弱く、さらに錆びない様に表面に施された琺瑯も衝撃には弱いので、軽い(薄い)鉄鋳物の鍋は高くて耐久性の低い「カッコだけの」素敵な鍋。悪いデザインの代表であろう。

美しいスタイリングはデザインの本質で有るが目的では無い。

同じように「刃を視覚で確認できない」刃物のパッケージも同様です。