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ギフトショー2011秋に行って来ました。

と言っても会場で四国の企業と打合せがあったから行ったのです。 ギフトショー自体は様々商品が見られて面白いのですが「こんなに商品があったら、もう(新しいもの作らなくて)良いのでは?」なんて気持ちになるので無理に行きたいとは思いません。 たいていの商品を見れば、海外の商品か日本の商品か分かります。難しいのは日本でデザインされ海外で製造された商品。日本のデザイナーが頑張れば頑張るほど見分けるのが困難なモノも増えましたね。そのうち日本のデザイナー無しでも作れるようになるんだろうな。多くの技術者が海外で技術を教え、技術流出と話題になったのは少し前の事。今はデザインやアニメと言ったソフトの分野が流出中ですね。私達のように地方で地元のメーカーとガッチリ繋がって居ないと不安から海外っていう安易なケースが多いのでしょう。世界の市場に向けたグローバルな視点での海外展開と似ているけど違うんだよね。 私達が参加しているNICO「百年物語」は、正に後者。 日本人の創る良い道具をより大きなマーケットへとフランクフルトやロンドン、同時に国内マーケットへもプロモーションしています。主体となるのが製造メーカーで有るけど、例えば、デザイナーが同様に展開すれば良いだけです。 逆に日本のマーケットへ向けた製造コストが安い事だけで作られる海外生産品はどうだろう?それに関わるデザイナーはどうなるだろう?役割が無いとは思わないが、国内産業に与えるマイナスの影響も含めて(商品もデザイナーも)無くても良い存在では無いか。 ギフトショー自体の盛り上がりは凄い。DIYショーに出展しているクライアントからもギフトショーの方が良いか?と聞かれるくらい。しかし、そこの並べられた数々の商品を目にするとギフトショーの本来の目的とは別にそんな心配をしてしまう。

百年物語の鉄フライパン

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  今年の製品化したのが「鉄フライパン」これについて書いてみる。 FDのWEBでの紹介 そもそも、私のような有名でもない地方のデザイナーがどの様にして製品をプロデュースするかを紹介します。燕三条エリアは家庭用品の金属加工産地です。ステンレス製品が得意ですが、鉄製品を扱うメーカーも複数あります。私がお願いしたかったのは サミット工業 です。 20年ほど前に若気の至りでフリーランスデザイナーをはじめた私に、何度か仕事をさせてくれ色々教えても下さった、社長(現会長)に感謝の気持ちが有りました。 ずっとご無沙汰しており、電話するのさえ気が引けたのですが、何度か電話してたまたまお会いする事が出来ました。電話を取り次いで下さった、女性の事務員の方も当時と同じ方で「会長は毎日会社に来られるわけでないので社長と話された方が良いのでは?」とアドバイスをもらい、社長と会いに行ったとき、会長がおられ少し話が出来ました。 20年長いようなで短い時間、お邪魔した事務所の様子も同様でした。息子さんである社長とは全く面識が無いわけではなく、私が考える鉄フライパンを説明し、百年物語への参加もお願いしました。 社長からは、同様の話(鉄のチッ化)は多方面からも有り何度かチャレンジはしたが、結果が思わしくなく難しいとの回答をいただき、百年物語のエントリーの関係で時間も限られ、後日電話したのですが断られました。鉄をチッ化させ錆びに強くした製品は千葉県のリバーライトから極という製品が出ています。同社のみならず大阪のメーカーからも同じような製品が有りますが燕三条では商品化されていません。 そもそも私はステンレスにフッ素加工した キッチンツール を製品化しています。ステンレスにフッ素加工するというのは珍しく、バイヤーの方からも「ステンレスにフッ素して大丈夫か?」と質問された事もあります。通常フッ素加工する製品は、フライパンのように加熱調理する道具がほとんどです。 フッ素は熱に弱く、230°C以上で劣化し、さらに高温になると有毒のフッ素ガスを発生させます。(剥がれなくてもくっ付くようになるのはこの為です) アルミのように放熱性の良い素材は熱がたまりにくいので良いのですが、ステンレスは蓄熱素材ですから高温になりやすく、フッ素加工には向かないとされます。密着性もアルミの方が良いのです

アンドロイドに変えて1ヶ月の感想

アンドロイドに変えて1か月が過ぎた。   選んだのはXPERIA ACRO。何故ならモバイルSuicaを使いたかったし、docomoとsoftbankの2台持ちもやめたかったから。今の感想は、やっぱりアンドロイドは私には向かない。その理由はiPhoneを使っていたからだと思う。アンドロイドはOSのコントロールしている部分が少ないのだろう。アプリケーション毎の自由度が高く、そのせいでユーザーが操作を予想できない。   Appleの製品はこの部分が圧倒的に優れている。このような部分はユーザーの声の集約というより「このようにあるべきだ」というメーカーの押し付けである。もちろん、相当に高度なレベルでの「押しつけ」であるから、当社は違和感を感じる事が有っても、使い込むほどに「なるほど」と共感へ変わる。簡単そうに思うかもしれないがそうではない。どんなに優秀なデザイナーだろうと無理だし、優秀な経営者だけでも無理である。AppleがCEOか変わるだけで株主を含む多くの人から心配されるのはこのためだろう。   アンドロイドはバージョンアップ(そもそもそれすら可能なのか疑問だが)繰り返してもiPhoneのようにはならないだろう。だからと言ってそれが商業的に失敗かというとそうでは無いのはWindowsの例を見ても明らかである。道具には目的が有って、それを達成する手段としては様々な製品が存在する。ただ、その目的を「人」という要素を重視して考えると最良の選択が変わると思う。   今はXPERIAに慣れようと努力しつつiPhone5発売を待っている。