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ご飯のつかないシャモジ

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思い起こせば、三条市に有るプリンス工業の高野社長とは25年以上のお付き合いをさせてもらっている。フリーランスになって間もない頃、(試作品の)モデル屋さんの紹介で牛乳パックの解体用カッターのデザインをする人を探しているとの事でご紹介いただいた。
その牛乳パックカッターが良く売れ、気を良くした高野社長(当時専務)にグッドデザイン賞に出すよう進めて選定されました。(2回目)リサイカと言います。

その後、フッ素樹脂を使ったしゃもじをデザインしました。新潟県のIDS デザインコンペで「ご飯が付かないしゃもじにそれ程の商品力は無い」と評価され、リサイカ以来3年連続
受賞していた事もあり、商品化を見送ったところ、他社からダブルエンボス加工のくっつかないシャモジが発売され大ヒット。企画自体は間違っていないとの想いでフッ素について研究を続けます。その過程でFD STYLE 黒いキッチンツールはステンレス素材にフッ素コートした製品として誕生しました。
そして2017 年プリンス工業の50 周年に誕生したsati シリーズとして発売するのが「宴」です。とは言っても価格が安く無なく(12000円税別)正直なところ売れないだろうと思って2月の「ててて見本市」に出品しました。ところがこれが意外に好評でした。

(4色から選べます)
何故この商品が高いか?は簡単です。フッ素樹脂というのは成型温度が400度以上と高温で(通常の樹脂は200~250℃)専用の成型機が必要です。フッ素樹脂は材料も高くほとんどが医療機器に使われています。医療機器の蒸気滅菌の高温に耐えられるプラスチックはフッ素樹脂以外に有りません。そもそも20年前にシャモジに使おう考えた時も材料が高くハンドルは別部品にしないとならないけれど接着も出来ず困難である事が商品化を妨げた理由の一つでもありました。つまりプラスチックではあるけれど安価には作れないし、初期費が高く実現が難しかったのです。今回プリンス工業ではフッ素樹脂用の成型機を導入しハンドルには強化木を使用。それをステンレス製の夫婦鋲で取つけています。包丁のハンドルに見られる作りです。フッ素樹脂の耐熱温度は260℃でステンレス製も強化木(無塗装)も耐熱性の高い素材です。強化木も三条のツボフジさんで加工してもらっています。

(パッケージも凝ってます)
そして、先日一般のお客様からの(ど…