ててて見本市に出展しました。
工業デザイン事務所ですが、製品を流通させているので年に1度だけ展示会に出展しています。 今年は昨年同様 ててて見本市 。 他の出店者と違うのは、私達はデザイナーで扱ってくれるお店の方にデザインした製品のコンセプトを伝えたり、意見を聞くのが目的で販売は主な目的では無い。 今回は製品では無く試作品を展示して意見を聞いた。価格や最終仕上げに反映させる予定。特に価格によってはパッケージの仕様などにも影響がある。 好評だったのは1枚のステンレスで絞った酒器。うちの製品は燕三条のステンレス加工技術は使っているが表面の仕様は一般的な「磨き」や「サテン」は使わない。製品も他社の製品と何が違いますが?と聞かれた時に(スタイリングという意味で)デザインです。というような製品は作っていません。工業デザインは形には意味があるという考えに基づいているのでそれぞれの製品の形の意味を説明している。 今回もスタッフ全員で参加しました。私は3日間ともブースで説明しました。 展示会に出る時、うちの場合製品を販売した利益の中かから費用を捻出しています。当たりませスよね。2年前にギフトショーに出ましたが、ざっくり100万円の費用が掛かりました。中々100万円の回収は出来ないのでててて見本市に昨年から出展しています。 ててての場合出展料が約10万円、スタッフの滞在費や新潟からの交通費、什器などの輸送、展示会で配るカタログなどの印刷費用で約40万くらいを見ています。当然その間デザイン事務所として営業できないので実際にはもっと費用が掛かっていると言えます。 補助金を利用していますが、対象となるのは出展料と送料の2/3だけなので10万円弱です。 1回の展示会で新しい顧客や既存のお店の方が製品を扱ってくれる事で生み出せる利益はそんなに大きくは無い。利益だけでなくて開発のヒントが有っても結局私達の活動費用はデザインを依頼してくれるクライアントの費用の一部。有効に使わなければ意味が無い。 でも、机に向かって作業する時間の多い私達にとって、業界の多くの人と触れ合う事はデザインに生かせることも多いと実感している。 会場へ足を運んで下さった多くの方ありがとうございます。 嬉しい事に「ててて見本市へ来たのはFDさんが目的です。」言ってくださる方がいらっしゃるのです。本