今年も「百年物語」ブースに製品を並べているのでインテリアライフスタイル展に行ってきました。 黒を基調としたブース。NICOと三条商工会議所、数社の企業の合同ブースです。 ちょうど写真中央でがプリンス工業の高野社長。FD STYLEはプリンス工業で製造しています。分かりにくいですが、その前に今年の製品「鉄フライパン」が有ります。 鉄のフライパンをデザインするきっかけに、FD STYLEのフッ素加工について大手流通のバイヤーから「ステンレスにフッ素を加工して大丈夫なのか」という指摘が有ったからです。 一般の方ならともかく、流通の人もその程度の認識なのかと驚きました。フッ素樹脂は必ずしも「良い」とは思っていませんが、 私の場合 ・250度以上の高温になると劣化(くっつきやすくなる)さらに高温になると有毒なフッ素ガスを発生。 ・フッ素樹脂自体は熱伝導が極めて低く、いくら本体に熱の伝わる材料を使っても、調理する食材に熱の伝わりが悪く、美味しくなりにくい。 ・硬い金属にコーティングしているので、柔らかい樹脂コーティングははがれたり、摩耗する。 ・フッ素樹脂加工はアルミはとの密着が良く、アルミは特性として放熱しやすい、鉄やステンレスは密着しにくく熱をためやすい材質なので組み合わせとしては(一番上の理由もあって)アルミと組み合わせるのは良い。 と考えています。つまり、密着問題よりも、熱方が問題なのです。先のバイヤーが指摘するステンレスにフッ素加工の心配は、熱が掛かる用途に限られるのです。 だからこそ、「鉄のフライパン」を創りたかったのです。 鉄のフライパンの欠点は、 ・錆びる ・使い方によっては、くっつきやすい。 ・重い これらを何とかしたいと考えたのが、これです。 OXYNIT(オキシナイト加工)と名付けた酸化被膜と窒化により錆びにくい鉄のフライパンです。表面に塗装はしていません。ですから、空焼きの必要はありません。 昔から「黒皮」と呼ぶ板材の時点で表面に酸化処理した材料が使われているフライパンは昔からあります。「空焼きの必要がありません」と表示されたフライパンの多くが「黒皮」や「ブルーテンパ」と呼ばれる材質です。これらは、加工前の材料ですから切断面等はただの鉄です。また、鉄の高度はそれほど高く無いので摩耗して皮膜が