試作の現場
iPad用のペンをデザインしている。今日はその試作が出来上がる予定で燕の工場へ。ステンレスから既に削り出されたペンの軸をパーツごとに磨きを変えて表情を変える作業に立ち会い。 こんな感じ。燕では見慣れた風景。それぞれ荒さの違うバフで磨き艶を出したり、荒らしたりする。この辺がステンレスの良いところでもあり、逆にそのくらいの違いしか出せないという限界でもある。陽極酸化で色が付けられないわけでないが現実的では無い。メッキも塗装ももちろん可能だが、ステンレスらしさは出ない。「磨きで表情を与える」事が最もステンレスの魅力だと思う。 後日、このペンはお蔵入りとなる。ずっしりとしたその重量感が「重い」と否定され材質が変更される事に。3本作った試作品の1本は手元にある。それなりに魅力的なんだけど。