昨日はジャパン・ツバメ・インダストリアルデザインコンクール表彰式でした。 燕には通産省時代に認可された2つの協同組合が有り、そのせいか新潟県では圧倒的な歴史を誇るデザインコンペがこのジャパン・ツバメ・インダストリアルデザインコンクールです。私自身初めて参加しましたが、1等が経済産業大臣賞というなんとなく権威の有りそうな事もあって1等賞狙いで参加しました。 ササゲ工業で作った「三作」という酒器のシリーズです。日本酒が海外でも飲まれるようになってきていて、その時の器ってお猪口じゃないよね、というのがスタートでした。 色々調べてみましたが洋食と組み合わされるとき、多くのケースがワイングラスでした。リーデルに代表されるように日本酒と同じ醸造酒であるワインは様々な味わいを感じるためにグラスにも工夫があります。そこから作ったのが「三作」です。 ササゲ工業のファクトリーブランドとしてデザイン全般からプロモーションをしています。OEM的なモノづくりを行っているメーカーが自社ブランドを持とうと考えたときに商品を作る事は比較的たやすいと思います。むしろ、大変なのがどのように売るかという事です。私も新潟で産地の問屋やメーカーの依頼で仕事をしています。OEMもしながら自社商品もというのは難しい事を知っています。流通で競合が起こるからです。私たちのFD STYLEで経験したスキルを地域のメーカーに広げていこうというのがそもそものFD STYLEなのですが、この辺はいずれまたお話しします。 一枚のステンレス板からスピン加工で絞るのですが、皆さんが考えるより手間がかかってると思います。動画も撮ってあるので近いうちに紹介します。 表彰を受けるササゲ工業捧常務。1等の経済産業大臣賞だったらスピーチ聞けたので残念です。 審査委員長の豊口先生の講評。長岡造形大学ご退任後、久しぶりにお会いしました。お元気そうで何よりです。