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今年も湯たんぽ販売します!

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2014年に湯たんぽを発売して4シーズン目の今年も続けることが出来そうです。季節商材になる「湯たんぽ」は、小さなデザイン事務所にとっては結構な負担が掛かるのです。生産をお願いして製造期間の間に展示会に出て営業はそれだけ。けれども、他の人にゆだねて売ろうとは思わない。売れれば良いだけではないから。 家電業界を見れば明白で、あれだけ世界に誇れる家電製品を製造してきた日本の家電メーカーが衰退したのは、「最低価格保障」とかいって少しでも価格を下げる量販店にゆだねたからだろう。価格訴求というのは使う人に取手分かりやすいし、売る方は楽だ。製品がどの様な背景やコンセプトをもって生まれたか?なんてどうでもよい。その結果、メーカーは無くなり、量販店もアマゾンなどに押された結果、使い手の選択肢は減り比較的安価な日本製品というものは少なくなった。作り手も、伝え手も、使い手も誰の得にもならないのが量販と価格のみの訴求では無いだろうか。 FD STYLEというのはそうじゃない流通が作れるはずだと考える私達のプロジェクト。大切なのは製品の背景やコンセプトであり、それを伝えるための流通だと思ってる。会う事が絶対ではないけれど、扱ってくれるお店の方との距離感を重視している。 湯たんぽ本体を作っているのは、燕市にあるツバメテックという工場。FD STYLEではフライパンの本体も作ってもらっている。ツバメテックの神子島社長とは知り合って15年以上たつ。若いけれども経験は充分でしっかりした経営者だ。ただ、他の多くの工場同様に自社製品が無い。そういった意味ではFD STYLEの湯たんぽは間違いなくツバメテックの製品でもある。 製品の最大の特徴は「小さい」という事だと思う。小さいのでお湯が少なくて良い。他の製品は1.5~2.0Lのお湯が必要な湯たんぽが多い。FD STYLEの湯たんぽは0.6Lつまり600㏄のお湯しか使わない。20年前であればヤカンでお湯を沸かすのは普通だった。2.0Lのお湯でも多少時間を掛ければお湯は沸かせた。近年、ティファールに代表される電気ケトルは500~800㏄くらいのお湯が早く湧くものだ。毎日寝る前にお湯を用意するのは正直苦痛だろう。 少しのお湯で良いから楽ちんで使い続けられるのがFD STYLE湯たんぽの特徴です

ご飯のつかないシャモジ

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思い起こせば、三条市に有るプリンス工業の高野社長とは25年以上のお付き合いをさせてもらっている。フリーランスになって間もない頃、(試作品の)モデル屋さんの紹介で牛乳パックの解体用カッターのデザインをする人を探しているとの事でご紹介いただいた。 その牛乳パックカッターが良く売れ、気を良くした高野社長(当時専務)にグッドデザイン賞に出すよう進めて選定されました。(2回目) リサイカ と言います。 その後、フッ素樹脂を使ったしゃもじをデザインしました。新潟県のIDS デザインコンペで「ご飯が付かないしゃもじにそれ程の商品力は無い」と評価され、リサイカ以来3年連続 受賞していた事もあり、商品化を見送ったところ、他社からダブルエンボス加工のくっつかないシャモジが発売され大ヒット。企画自体は間違っていないとの想いでフッ素について研究を続けます。その過程で FD STYLE 黒いキッチンツール はステンレス素材にフッ素コートした製品として誕生しました。 そして2017 年プリンス工業の50 周年に誕生したsati シリーズとして発売するのが「宴」です。とは言っても価格が安く無なく(12000円税別)正直なところ売れないだろうと思って2月の「ててて見本市」に出品しました。ところがこれが意外に好評でした。 (4色から選べます) 何故この商品が高いか?は簡単です。フッ素樹脂というのは成型温度が400度以上と高温で(通常の樹脂は200~250℃)専用の成型機が必要です。フッ素樹脂は材料も高くほとんどが医療機器に使われています。医療機器の蒸気滅菌の高温に耐えられるプラスチックはフッ素樹脂以外に有りません。そもそも20年前にシャモジに使おう考えた時も材料が高くハンドルは別部品にしないとならないけれど接着も出来ず困難である事が商品化を妨げた理由の一つでもありました。つまりプラスチックではあるけれど安価には作れないし、初期費が高く実現が難しかったのです。今回プリンス工業ではフッ素樹脂用の成型機を導入しハンドルには強化木を使用。それをステンレス製の夫婦鋲で取つけています。包丁のハンドルに見られる作りです。フッ素樹脂の耐熱温度は260℃でステンレス製も強化木(無塗装)も耐熱性の高い素材です。強化木も三条のツボフジさんで加工してもらっています。 (パッケージも凝ってま

Maison et Objet 2017出展しました。

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2017年1月20日から24日までパリの ノールヴィルパント見本市会場(PARIS NORD Villepinte) で開催されたMaison et Objet 2017にFD STYLEとして出展しました。 2012年に初めて単独でギフトショーに出展した時、このような日が来るとは想像もしていませんでした。この間一緒に試行錯誤を繰り返してくれたスタッフと協力してくれているメーカーのお陰と感謝しています。 ます初めに何故、地方の小さなデザイン事務所であるFDがこのようなことを初めたかについて書いてみます。モノはメーカーが作ります。その背景を伝えるのも本来はメーカーの役割です。しかし現実には長い間役割分担でメーカーは作ることに専念し、問屋という中間業者が流通を担当してきました。流通にはモノを届けることと情報を届けることの2つがあります。モノが満たされ大量消費が終わったことでモノを届けることは宅急便などの運送業者で事足りるようになりました。問題は情報を伝える事です。わかりやすく自動車を例に例えれば、自動車の広報は製造メーカーが行いますよね。販売会社も独自に広報も行います。しかし、製品情報など圧倒的にメーカーがユーザーに伝えていると思います。私達はメーカと共に作り手として責任を持って商品の全てを伝えたいと活動しています。この事は既存の流通にマイナスの影響を与えるとは考えていません。展示会や店頭で私達が自ら制作した販促物を使い伝える事で価格訴求やブランドといった偶像イメージと競合しても選んでもらえるものづくりを行っているという自信があって取組んでいます。 パリは2ヶ月前に下見をし、その際に知り合ったフランス人の青年から通訳の方を紹介してもらい1月の上旬に燕三条へ来ていただき、私達のメーカーだけでなく燕三条のものづくりを知ってもらう機会を設けました。 また、単なる英語版カタログではなく折り紙の手裏剣になるフライヤーも用意しました。これは単にウケを狙う事と、日本人の器用さとかものづくりに長けた国民性を説明する道具として活用しようと企画しました。私達の製品は特別な職人が作るものではなく、普通のおじさんやパートのおばさんが作るモノです。私が感じてる事は職人と呼ばれるスペシャリストは日本人にもフランス人にもいて、フランスのライオール(ラギオール)では素
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新年あけましておめでとうございます! 昨年はFacebookやtwitterにかまけてブログをサボっていました。今年はブログを中心に情報発信していきたいと思います。 まず、1月20日からパリで行われるメドンエオブジェに出展します。FD STYLEとして2012年から「新潟から世界へ」をコンセプトに行ってきた活動の集大成と位置付けた展示イベントです。ちょうど丸4年で、振り返ってみても色々な経験をすることができました。 現在、商品を取り扱っていただいてるほぼすべてのお店の方とつながることが出来ました。モノを作るだけでなく使ってもらえる方へどのように伝えるのか?それ以前に考えることもなかった事です。自分でデザインしたものをどのようなメーカーが製造し、使ってくださる方とどのような場所で出会うのか。FD STYLEで私がデザインするモノは特別変わったものではないし、多くの方に手にしてはもらいたいけれど、普通にはなりたくない。アマゾンやイオンで普通に手に入る必要はない。これだけ沢山のモノが溢れているのだから少しくらい手に入れにくいモノがあってもいい。展示会に出ていながら扱いたいというお店に断ってもいます。実際にアマゾンで販売されている事は本意ではありません。 取扱店の方にも止めてもらいたいし、欲しいと考えているお客様にも考えて欲しい。 すべてのモノが売れれば良いと考えて作られているわけではないし、少なくともFD STYLEは私達FDがデザインから販売までを「デザイン」している事に意味があってそれを無視して同じモノだからとして手に入れるほどのモノでは無いでしょう。デザイナーが売るというのはそういう事だと思う。 丸4年で一つの到達点としてパリのメドンエオブジェを選びました。自分たちらしい展示の方法で参加してこようと考えています。 2017年も宜しくお願いします。