リデザインエキシビジョンに参加しました。

新潟DNA主催で燕三条リサーチコアを中心に開催された、商品パッケージのデザインコンペに参加しました。燕三条地区のメーカーが自社商品のパッケージリニューアルを前提に商品を提供し、プロのグラフィックデザイナーがデザイン提案を行い、地域の人の投票で順位をつけ、それとは別にメーカーがデザインを採用するといった感じのコンペ。

(夕方撮影に行ったので暗いです。)

昨年からやっていたのは知っていたけど、今年はスタッフにグラフィックデザイナーが加わったので参加するように進めて、その付き合いくらいの気持ちで参加しました。

課題は3点あって「北京鍋」「日本酒」「選定鋏」が選べました。

私はスタッフとバッティングしないように鋏を選択しました。


剪定鋏、特にハイクラスの商品とのことでパッケージで商品を選ぶ人はいないと考えました。パッケージの意味はメンテを含めて移動時の保護目的と設定しました。生産量も少ないだろうから印刷のようなロット数量が必要な行為を少なく出来ないか考えました。

写真で分かりにくいですが、Fフルートの段ボールを鋏の水平方向に輪切りにしたような抜型(サンプルは手切り)で6段に抜き折りたたんだ状態ではさみ、もう一枚の段ボールでくるんで止めるパッケージです。必要な情報はシールを張ることで対応しようと考えました。

流通の人と話していても、パッケージは環境に配慮していることを的確に伝えないと共感につながりにくい。段ボールは素材的にシンプルにそれが伝わる素材です。
ただ、手で切るのは一苦労でした。

結果は4位でした。一般の方の投票だから納得ですね。仕方ないことですが「華」が無い。シールの部分に一工夫必要ですね。シルク印刷で図柄でも入れればもっと良くなるでしょう。コンペなんだから。確かに「切る」のは大変でしたがデザインする事が手抜きであった事は否めません。


うちのスタッフは日本酒部門で見事2位でした。
グラフィックデザイナーといっても彼女はパッケージは初心者レベル。近くで見ていても私よりは遥かに真摯にデザインに向き合っていました。

写真のボトルは実は裏側で、表側に雪の結晶をイメージしたすりガラスのような加工を施し、正面上部からボトル背面へ向かうラベルは、三条市を流れる五十嵐川をイメージし行くが舞うその先に源流近くの生息するニホンカモシカのシルエットが見られるパッケージです。

三条市で清酒「五十嵐川」を製造する福顔酒造さんをイメージしたパッケージ。プレゼントに使えるように「箱」ではなく「袋」付きなのもこだわり、そのまま手に持って行けるイメージです。

たぶん展示する人ですら分かっていないくらいだから、この作品に投票した方もそこまでわかってくれてはいないでしょう。すぐに全部が伝わらなくても、伝わる人に伝われば愛着となってより永く愛される。

エフディーらしいでデザインだと思います。コンペのような短期決戦では弱いのかも。

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