コーヒーミル

久しぶりのリアル投稿。
周りの人からリアルな投稿は誤字が多くやめた方が良いと注意されています。
ですが、ちゃんと書こうとすると中々書けません。
FBやTWもあるのですが、ブログが一番一方的に書けますよね。

コーヒーミルの開発をしているのですが、なかなか進みません。
単純に言えばコストですね。

という事で、私の使ってるコーヒーミルを使って考えている事を書いてみます。
私が使ってるのはジャパンポーレックスのコーヒーミルです。
凄く気に入っています。まずはデザインがシンプルで良いです。


コンパクトで使い勝手が良いです。ただ少し小さいですね。


最大の欠点は使っていると取外し式のハンドルの軸が甘くなってくること。元々六角の軸なのですが、かなり「なめて」来ています。


ハンドル側も、ステンレスは鉄よりもはるかに固いですが、力のかかる所にはそのままでは無理なのでしょう。取外し式ではダメですね。携帯用として作られているのかもしれません。
ただ、刃を含めて普通に使えるので残念です。窒化したりコーティングすれば良いのにと思います。

最大の魅力は「刃」です。鉄を鋳造したものに比べて精度が違います。単純な上下抜きでは作れない形状です。


中でもこの外刃のエッジ。二次加工してるのでしょうか?アンダーになっているので単純な型では作れません。割型にしても跡は無いし、そもそもここ形状は豆が空回りしなければ良いだけなので必ずしもエッジは必要ありません。粉にしている部分は手前の細かい刃でしかなく、豆の粒が砕けるだけで良いはずです。接地面を減らして熱を持ちにくくしているのかもしれません。
刃の刻みを見ると燕でいう彫金屋の型仕事だと思いますが、この部分が最も好きです。


内刃もキレが有りますが製造を考えるとスペースがあるから何とでも出来そうです。カフェ(使い手)の方は見えるのでこの刃を気にするようですが(河野のスライス刃とか)作る方からすると外刃の方がはるかに難しいです。ただ、この歯(こっちが正解か?)内側の樹脂が必要で、当然隙間が多く酸化した古い豆が挟まってしまいますよね。毎回分解して掃除する人もいないでしょうし。


バカにならない量の豆が隙間に存在する。友人で生ビールの味はサーバーのメンテが悪いとまずい、毎日営業後にサーバーの注ぎ口を分解して掃除しているかどうかだ。という人がいますが、豆を挽く人にとっても同じことがいえるかもしれません。
セラミックの制度が低く樹脂によって補助しなくてはならない構造である限りセラミックの歯のミルが良いとは思えません。


とは言え、鉄鋳物の歯に比べれば(持っている方は刃の部分を見れば分かりますよね)精度の差は歴然です。中央のネジだけで抑えられた構造にも驚きですが、素晴らしい製品なのは間違いありません。

自分が作るとしたら、ステンレス刃にします。必要かどうかはともかく精度の高い刃でなくては作る意味は有りません。構想は出来ているのでとりあえず試作まで年内目標で頑張ります。

それまではジャパンポーレックスさんのこれ持つといいけど、軸の方はかなり心配です。挽いているときに外れやすくなっています。そこまで考えられないんだろうなぁ。

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