加茂桐たんすへ行って来ました。

「2010年加茂・桐だんす展」 が加茂市産業センターで開催されていたので行って見ました。
加茂は全国一の桐たんすの生産量を誇るそうです。全国の生産量の7割を占める一大産地であると新聞に載っていました。20年以上前は新潟は大きな家具産地でした。現在は加茂に桐たんすを生産するメーカーが残るのみとなっています。

展示されている製品の多くは伝統的なたんすスタイルのものが多かったのですが、新しいデザインの製品もありました。「エスカルゴ」と名づけられた写真の製品は建築家の川口とし子氏のデザインだそうです。上から見ると大和比(白銀比)の大小4個4角形が角で連結され渦巻き上に折りたたんだように変形するキャビネットです。

茂野タンス店
新潟県南蒲原郡田上町上町原ヶ崎30-1
http://www.komono.com/


帰り道に桐を乾燥させている工場を通りました。桐は時間をかけて天然乾燥させないと渋が出て来ると聞いた事があります。桐自体はゴマノハグサ科広葉樹で日本国内の北海道南部より南で植栽されています。桐の産地としては会津が有名です。昔は女の子が生まれると桐の木を植え、嫁に行くときにその木でたんすをつくって持たせたといわれています。つまりそれだけ成長が早いのです。材木としては2番目に軽く(一番はバルサ)発火しにくい(火に比較的強い)湿気を通さないという特徴があります。
日本産の桐の他、北米産や中国産の材料が使われています。
新潟でデザイナーとして活動しているので何か創ってみたいと以前から構想しています。それがあったので行って見た加茂・桐たんす展でしたが一番上の写真のように賑わいとしては少し寂しい感じでした。IDT Expo 2010に合わせて製品を創る予定です。

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