IDSデザインコンペ2011

2011年も新潟県のIDSデザインコンペが開催されます。
昨日は搬入で燕三条地場産センターへ行ってきました。


川口工器で「OSSO」と名付けた座イス。通常の座イスはフレームの作りがコストダウンもあって貧弱です。荷造り用のPPバンド(黄色い奴)が普通に使われていたりします。
ラチェット(角度調整する金具)部分が壊れやすく、その理由もフレームの変形に由来する場合がほとんどです。しっかりしたフレームを作り、その上にクッションを載せた構造の座イスがこの「OSSO」です。21~23日一般公開されますので座ってみてください。


永塚製作所の「エコサポトング」です。ゴミ拾いやどぶさらいのような活動に使う道具は専用に開発されていないので決して使いやすくはありません。一方で、このての道具は開発コストをかけにくいのも事実です。デザイナーがかかわりにくい製品です。(まぁほとんどの燕三条の製品がそうですが)MAGIPと名付けた独自のシリコン樹脂パーツがつく事で従来の半分の力で、つかみにくい形状や濡れたものでも楽に持ち上げられます。これも会場で試してみる事が出来ます。
 


これは地元の家電メーカーが大手家電販売会社と取り組むプロジェクト。プロダクトではなく販売の仕組み自体を「出品」しています。デザインという言葉は、時として「スタイリング」と置き換えられがちですが、「考え方」という意味で広く解釈されるべきでしょう。
 
IDSデザインコンペは実質的に新潟県が開催しているだけあって、スタイリングに対して評価しません。一要素としてはもちろん評価されますが、もっと広い視点で評価されているように感じています。昨年は入賞作品のコメントに「デザインの完成度あげて欲しい」と書かれていたりします。この場合のデザインは見た目を指しているのだと私は解釈しています。

NICO:IDSデザインコンペ2011
http://www.nico.or.jp/files/newsrelease/110105_ids2011kaisai.pdf
 

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