プロダクトデザイナーの道具(2)
プロダクトデザイナーの道具の紹介ですが昨年マウスを紹介してからずいぶん時間が経ちました。今回の「道具」はCADです。マウスとセットで使いますね。
プロダクトデザインは、考えを形にして伝える技術が必要です。私が学生の頃はマーカーやパステル時にはガッシュを使いレンダリングを書いていました。当時、先生からはレンダリングは図面と同じで、決められた方法で書けば誰にでも同じく描けるといわれ練習しましたが、決して同じくは描けない。それどころか図面ですら上手には描けない。線一本一本のタッチが美しい図面を構成するのですが、線のタッチに気を使い文字をテンプレートで書こうとも上手な図面が書けないコンプレックスを感じていました。おかげで、早くからコンピュータを使うことになった。当然Machintoshです。
当時WindowsのCADは多くが黒い画面に白い線で描くのが普通でした。Macでは画面が黒というアプリケーションをまず見た事がありません。Mac版Ashlar VellumをBootCampでXPが動くまで使ってきました。今はAshlar Vellumから派生したDraftBoard UnlimitedとAshlar-Vellum Graphiteを使っています。
最終的にRhainocerosでモデリングしますが、下書はGraphiteを使っています。3Dに起こす前に2Dで寸法を抑える必要があります。DraftBoardの方が良いけれどGraphiteはキーが必要ないので邪魔じゃないしMacBook Pro+XPの機動力が生かせるから。ただ、第三者にDXF等でデータを渡すにはDraftBoardが必要だったりします。確認用にAutoCadも併用しています。Vellumシリーズは20年近く使っていますが、基本的に進歩がありません。現在MacOSでもWindowsでも使えるようにGraphite&DraftBoardを使っていますが、OSが許せば古いAshlar-Vellumの方が良いです。でも、前向きに考えればDraftBoardしか現在では選択できませんし、それが最良と考えます。
もちろんRhainoだけでもモデリング出来ますが、サイズの検討をする上でも2d CADは便利だし、図面も必要になるので使用を勧めます。Rhainoは2次元の図面が弱すぎです。不便な物理ライセンスキーの廃止をお願いしたい。せめて、LogicoolのUSBレシーバーのような小型化をお願いしたい。Graphiteを前提に(操作はDraftBoardも同じです)説明しますが、大切なのはグリッドを表示させ原点を中心に作図する事。作図自体はGraphiteで補助線を使って書いています。ドラフター世代なので原点でXYに補助線を引きそこから「平行線ツール」で寸法をおさえ作図していきます。基本的な図形はすべて描きDXFで書出しRhainoで読み込み、修正はまた戻って、と行ったり来たりで作業します。色々なアプリケーション名がありますが基本的にAshlar-VellumとGraphiteとDraftBoardは同じモノと考えてください。
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