隈研吾設計のアオーレ長岡へ

長岡市に「アオーレ長岡」と完成し公開されたので行ってきました。
隈研吾氏の設計で、長岡駅前にアリーナを併設した市役所という建物です。


駅前商店街の衰退に行政が積極的に「待った」をかけようという建物でしょう。長岡市も郊外に複合型ショッピングセンターが出来、駅前からは百貨店、大型スーパーの撤退が相次ぎ危機感が有ったのだと思います。不景気が叫ばれる昨今、「税金の無駄遣い」という批判もあるかもしれませんが、このような建物を建てる勇気を評価したいと思います。何もしないよりははるかにいいです。

手前の点とはオープニングイヴェント用。街の賑わいを創りだすためのスペースを持った市役所ですね。


プロバスケット試合やコンサートホール等に使えるアリーナ。


印象的に外観パネルは木製の板を止めたもの。随所に「木」が印象的に使われています。木と鉄をプラスチックの素材を上手に組み合わせた建物です。


駅前の「大手通り」に面した側には大型のベンチが置かれています。(たぶん)廃材を組合せて作られたベンチは「小川」を感じさせる為に、せせらぎの音と座面の下からモニターによる水の流れを見る事のできる演出。


こんな感じで隙間から映像が見られるのだけれど、この演出は必要ないかな?夜なら綺麗なのでしょうか。数十年使われるであろう建物に、この手の演出は陳腐化を早めるだけではないだろうか。ファッションビルなら有りだと思うけど。


手摺の鉄の感じ、凄くイイですね。木の質感、鉄の質感、建物に上手に取り入れて流石です。


こういった所にはプラスチック製を上手に組合せていますね。建物全体のカラー計画にもスパイスの役割になってますね。


ここが建物が面する「大手通り」。左側に少し見えているのが長岡駅です。


2階から駅までは「大手通りスカイデッキ」でつながっているのですが、これが少し残念な感じ。素晴らしい建物をこんな普通のデッキでつないでしまうとは。

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