GWに思うこと2
twitterでリツイートしていただいた方も多かったので続き書いてみますね。
地方で工業デザイナーしてる人は多分少ないし、意識してやってきたわけでないのですが、結果として行政のデザイン振興と無縁では無い。そういった立場の人はかなり限られると感じていてゆえに書ける事も有るかなと思っています。表現が適切でない所が有るかもしれませんが、行政を批判するつもりは有りません。
私が関わるきっかけになったのは、デザインコンペです。90年代は地方の行政がデザインコンペ沢山やっていました。新潟県にもIDSデザインコンペというのが有り参加しました。初めて参加した93年から覚えているだけでも11点出品して8点は入賞しています。
そういった機会にデザイン行政の方と関わることが多くなり、色々お声掛け頂けるようになりました。行政がお招きする著名なデザイナーの方と交流する機会にも恵まれました。ただ、そうのような機会に私以外の地元デザイナーが同席する事がほとんど無いなとは感じていました。
デザイン振興事業に参加して変えて欲しい事が3つ
1つはデザイナーを行政が「先生」扱いしてしまうことの間違いです。同じ席に企業の経営者や開発担当が居て、行政が「先生」として扱うのを見てしまう事で、自然と関係が出来上がってしまうのではないでしょうか。
その上夕方になれば接待のような懇親の席が必ず用意され、デザイナーも人間ですから「新潟のお酒が楽しみだ」みたいな事を言ってしまいます。参加者から見れば、お金もらって遊びに来ていると感じてしまいます。デザイナーも試されていると考えるべきです。経営側から見たらデザイナーという職業に不信を覚えるでしょう。本音を話さない企業と先生としてのデザイナーでは商品にはなりえず「作品」が生まれます。
担当者の方は粗相が無いように精一杯やっている事も分かります。デザイナーも多くの方が成果を残そうと来られるのは間違いありません。しかし、環境が整っていない状況でどのようなデザイナーも成果は上げられません。その過程で生み出される「工業デザイナー」像が地方のデザイナーを苦しる結果になります。
2つ目は地域のデザイナーをもっと活用するように考えた方が良いと思います。著名なデザイナーを呼んできて事業をするなら、地域のデザイナーも参加出来る仕組みにした方が良いと思います。互いに情報交換することで生まれる利益は大きいと思います。
そして3つ目、行政は出来るだけ目立たないようにするべきでしょう。補助金を活用しましたなんて書いてあったら共感を生みにくい。情報を公開し、企画を立てたりせず、チェック機能に徹するべきだと思います。
景気刺激策も有って「ものづくり」に対して補助金が活用されますよね。国はデザインで後れを取った分を取り戻そうといった感じが有るのか、ブランド化事業に高度化資金が認められたりしています。以前地方にリゾートブームで煽り、変な温泉施設や箱物と呼ばれる建築物が立ちましたが地方の大工にも建築業にも何も残らず、今日の建設不況で地方経済の不幸を招いた事と似たような形で「ものづくり」が行われるように感じています。新潟の山間部に使われなくなった大型の温泉施設に行くたびに、地域の大工が維持できる施設にしてあれば良かったのにと考えずにはいられません。
同じような事が「ものづくりに」おきなきゃいいなと思います。
企業とデザイナーと行政、それぞれの立場でコミュニケーションを取り何がどう必要か考えものづくりに資金を有効に使う事を考える時代だと思います。予算を使うだけの補助金は結果として不幸を生むだけですよね。
背景はともかく、色々な立場の人が集まって交流することで「面白い商品つくってお客に喜んでもらって商売になればいいや」を新潟から実現できるのではないかなぁなんて思ってました。
文章にするとえらく重そうだけど軽い気持ちではじめてしまったのが今日の新潟Lobby。無計画に初めてしまって参加者有るのかなぁと心配しています。当日はもっと楽しいデザインの話が聞けるイベントになりますよ。ちょっとした切っ掛けで色々な事が変わったらいいなぁというイベントです。
何人集まるのかすごく不安!お近くの方は是非。
新潟Lobby
*** 詳細 ***
■場所:Rouran 楼蘭
新潟県新潟市中央区笹口2-2-4 ※ 新潟駅から徒歩5分(350m)
■日時:5月16日(木)
18時00分~22時30分 ※ 途中参加ももちろんOK
■進行:18:00受付開始
18:30トークショー開始
19:30トークショー終了~懇親会開始
22:00終了
■会費:¥3000(ビュッフェスタイル &2Drink付)
※ 追加ドリンク : ¥500 ( Cash On )
■持物:お名刺
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地方で工業デザイナーしてる人は多分少ないし、意識してやってきたわけでないのですが、結果として行政のデザイン振興と無縁では無い。そういった立場の人はかなり限られると感じていてゆえに書ける事も有るかなと思っています。表現が適切でない所が有るかもしれませんが、行政を批判するつもりは有りません。
私が関わるきっかけになったのは、デザインコンペです。90年代は地方の行政がデザインコンペ沢山やっていました。新潟県にもIDSデザインコンペというのが有り参加しました。初めて参加した93年から覚えているだけでも11点出品して8点は入賞しています。
そういった機会にデザイン行政の方と関わることが多くなり、色々お声掛け頂けるようになりました。行政がお招きする著名なデザイナーの方と交流する機会にも恵まれました。ただ、そうのような機会に私以外の地元デザイナーが同席する事がほとんど無いなとは感じていました。
デザイン振興事業に参加して変えて欲しい事が3つ
1つはデザイナーを行政が「先生」扱いしてしまうことの間違いです。同じ席に企業の経営者や開発担当が居て、行政が「先生」として扱うのを見てしまう事で、自然と関係が出来上がってしまうのではないでしょうか。
その上夕方になれば接待のような懇親の席が必ず用意され、デザイナーも人間ですから「新潟のお酒が楽しみだ」みたいな事を言ってしまいます。参加者から見れば、お金もらって遊びに来ていると感じてしまいます。デザイナーも試されていると考えるべきです。経営側から見たらデザイナーという職業に不信を覚えるでしょう。本音を話さない企業と先生としてのデザイナーでは商品にはなりえず「作品」が生まれます。
担当者の方は粗相が無いように精一杯やっている事も分かります。デザイナーも多くの方が成果を残そうと来られるのは間違いありません。しかし、環境が整っていない状況でどのようなデザイナーも成果は上げられません。その過程で生み出される「工業デザイナー」像が地方のデザイナーを苦しる結果になります。
2つ目は地域のデザイナーをもっと活用するように考えた方が良いと思います。著名なデザイナーを呼んできて事業をするなら、地域のデザイナーも参加出来る仕組みにした方が良いと思います。互いに情報交換することで生まれる利益は大きいと思います。
そして3つ目、行政は出来るだけ目立たないようにするべきでしょう。補助金を活用しましたなんて書いてあったら共感を生みにくい。情報を公開し、企画を立てたりせず、チェック機能に徹するべきだと思います。
景気刺激策も有って「ものづくり」に対して補助金が活用されますよね。国はデザインで後れを取った分を取り戻そうといった感じが有るのか、ブランド化事業に高度化資金が認められたりしています。以前地方にリゾートブームで煽り、変な温泉施設や箱物と呼ばれる建築物が立ちましたが地方の大工にも建築業にも何も残らず、今日の建設不況で地方経済の不幸を招いた事と似たような形で「ものづくり」が行われるように感じています。新潟の山間部に使われなくなった大型の温泉施設に行くたびに、地域の大工が維持できる施設にしてあれば良かったのにと考えずにはいられません。
同じような事が「ものづくりに」おきなきゃいいなと思います。
企業とデザイナーと行政、それぞれの立場でコミュニケーションを取り何がどう必要か考えものづくりに資金を有効に使う事を考える時代だと思います。予算を使うだけの補助金は結果として不幸を生むだけですよね。
背景はともかく、色々な立場の人が集まって交流することで「面白い商品つくってお客に喜んでもらって商売になればいいや」を新潟から実現できるのではないかなぁなんて思ってました。
文章にするとえらく重そうだけど軽い気持ちではじめてしまったのが今日の新潟Lobby。無計画に初めてしまって参加者有るのかなぁと心配しています。当日はもっと楽しいデザインの話が聞けるイベントになりますよ。ちょっとした切っ掛けで色々な事が変わったらいいなぁというイベントです。
何人集まるのかすごく不安!お近くの方は是非。
新潟Lobby
*** 詳細 ***
■場所:Rouran 楼蘭
新潟県新潟市中央区笹口2-2-4 ※ 新潟駅から徒歩5分(350m)
■日時:5月16日(木)
18時00分~22時30分 ※ 途中参加ももちろんOK
■進行:18:00受付開始
18:30トークショー開始
19:30トークショー終了~懇親会開始
22:00終了
■会費:¥3000(ビュッフェスタイル &2Drink付)
※ 追加ドリンク : ¥500 ( Cash On )
■持物:お名刺
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