湯たんぽ開発秘話、燕三条と五泉をつなぐものづくり
なぜ、いま湯たんぽをつくるのか
「昔ながらの道具を、現代の暮らしに合うかたちに」。このFD STYLEの思想は、湯たんぽにも通じています。
一般的な湯たんぽは、安価な亜鉛メッキ鋼板でつくられているものが多く、シーズンオフに手入れを怠るとすぐにサビてしまいます。結局、数年で買い替えることになり、その度にゴミが増えてしまう。
そこで私たちは、この湯たんぽを、本当に長く使ってもらえるものにしたいと考えました。素材に選んだのは、丈夫でサビに強い**ステンレス(SUS304)**です。正しい使い方をすれば、パッキン交換だけで何十年も使える。そうすることで、消費を抑え、環境にも配慮できる。道具としての本質的な価値を高めることにこだわりました。
現代の暮らしに寄り添うサイズ
容量にも、こだわりの理由があります。昔ながらの湯たんぽは、1リットル以上の容量が主流でした。お湯を沸かすための「やかん」も2〜2.5Lが普通でした。しかし、現代の暮らしでは、電気ケトルやポットで500〜800mlのお湯を沸かすのが一般的です。
この日常の動線に合わせることで、湯たんぽを使うことが特別なことではなく、無理なく続けられる習慣になる。FD STYLEの湯たんぽが600ccというコンパクトなサイズになったのは、そうした理由からです。
金属と繊維、異なる産地をつなぐデザイン
そして、この湯たんぽを語る上で欠かせないのが、カバーです。
新潟県には、世界に誇るふたつの産業があります。ひとつは燕三条の金属加工。もうひとつは、五泉のニット産業です。どちらも日本のものづくりを支えてきた歴史と技術があるにも関わらず、それぞれの市場が確立されているため、隣り合った地域で協業することはほとんどありませんでした。
この異なる産地の魅力をひとつの製品に集め、新たな価値を生み出すこと。それが、デザイナーである私の役割だと考えています。
金属の堅牢さと、ニットの柔らかさ。相反するふたつの素材がひとつになることで、温かさだけでなく、心地よさも兼ね備えた製品になりました。
湯たんぽ本体は、ひとつひとつ職人の手作業で仕上げられます。そして、その本体に合わせるカバーも、職人の手で丁寧に編まれています。私たちの湯たんぽは、燕三条と五泉の職人技が詰まった、まさに新潟のものづくりの結晶なのです。
「昔ながらの道具を、現代の暮らしに合うかたちに」。このFD STYLEの思想は、湯たんぽにも通じています。
一般的な湯たんぽは、安価な亜鉛メッキ鋼板でつくられているものが多く、シーズンオフに手入れを怠るとすぐにサビてしまいます。結局、数年で買い替えることになり、その度にゴミが増えてしまう。
そこで私たちは、この湯たんぽを、本当に長く使ってもらえるものにしたいと考えました。素材に選んだのは、丈夫でサビに強い**ステンレス(SUS304)**です。正しい使い方をすれば、パッキン交換だけで何十年も使える。そうすることで、消費を抑え、環境にも配慮できる。道具としての本質的な価値を高めることにこだわりました。
現代の暮らしに寄り添うサイズ
容量にも、こだわりの理由があります。昔ながらの湯たんぽは、1リットル以上の容量が主流でした。お湯を沸かすための「やかん」も2〜2.5Lが普通でした。しかし、現代の暮らしでは、電気ケトルやポットで500〜800mlのお湯を沸かすのが一般的です。
この日常の動線に合わせることで、湯たんぽを使うことが特別なことではなく、無理なく続けられる習慣になる。FD STYLEの湯たんぽが600ccというコンパクトなサイズになったのは、そうした理由からです。
金属と繊維、異なる産地をつなぐデザイン
そして、この湯たんぽを語る上で欠かせないのが、カバーです。
新潟県には、世界に誇るふたつの産業があります。ひとつは燕三条の金属加工。もうひとつは、五泉のニット産業です。どちらも日本のものづくりを支えてきた歴史と技術があるにも関わらず、それぞれの市場が確立されているため、隣り合った地域で協業することはほとんどありませんでした。
この異なる産地の魅力をひとつの製品に集め、新たな価値を生み出すこと。それが、デザイナーである私の役割だと考えています。
金属の堅牢さと、ニットの柔らかさ。相反するふたつの素材がひとつになることで、温かさだけでなく、心地よさも兼ね備えた製品になりました。
湯たんぽ本体は、ひとつひとつ職人の手作業で仕上げられます。そして、その本体に合わせるカバーも、職人の手で丁寧に編まれています。私たちの湯たんぽは、燕三条と五泉の職人技が詰まった、まさに新潟のものづくりの結晶なのです。
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